ラオウ様もご機嫌うるわしゅう――「ワンダーフェスティバル2008[冬]」

2月24日、東京ビッグサイトにおいて日本最大のガレージキットコンベンションが開催され、約4万人の来場者が強風の中つめ寄せた。

» 2008年02月25日 11時18分 公開
[加藤亘,ITmedia]
ここ最近、ワンフェスで雨が降ったことはなかったが、前日から続く強風がいまだ関東一円に吹き荒れるといった天候の中、多くの来場者が長い列を作っていた

 冷たい北風が吹き荒れた2月24日、東京ビッグサイトにおいて日本最大のガレージキットコンベンション「ワンダーフェスティバル2008[冬]」(以下、ワンフェス)が開催された。

 ワンフェスは、毎年冬と夏の2回(一度の休みあり)行われており、昨年主催者の海洋堂が前主催者のゼネラルプロダクションから引き継いで15年目を経ている(ワンフェス自体は22年目)。海洋堂の宮脇修一氏が語るように、ワンフェスの一種独特な“当日版権システム”は、この長きに渡る特殊な経緯によって成立した“ライセンサーの好意の上に存在するウルトラグレーゾーンのライセンスシステム”である。だからこそ宮脇氏はこの奇跡の上にある“自由な場”を大事にしたいとしている。

 さて、今年は2月24日(日)に東京ビッグサイトの東2・3・4・5・6ホールを使用して開催された。1日限りの開催ということで、約4万人ほどの動員を達成しているワンフェスでは、今年も一般ディーラースペースと企業スペースとで分けられた会場にあふれんばかりの来場者がひしめきあう。

 当然ながら人気ブースには開場してすぐに長蛇の列ができ、わずか数分で完売する商品が続出。大量の戦利品を持って早々に引き上げる強者たちの姿も見受けられた。出展物のジャンルはさらに細分化され、まさに百花繚乱といった様子。アニメやゲーム、特撮やオリジナルキャラクターなどが所狭しと並んでいる。

 企業ブースでは毎回大きなスペースを確保している「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!!」が「figma」と「ねんどろいど」を前面に押し立て多くの集客を確保。また、「天元突破グレンラガン」のプロモーションスペースとその商品を扱うガイナックスショップには、昼を過ぎても長い列が途切れることはなかったし、今年25周年を記念した「超時空要塞マクロス」のブースも注目を集めていたようだ。

見よ! この迫力! 世紀末覇者は静かに来場者たちを見下ろしていた

 しかし、なんといっても一番目立っていたのは、原寸大(?)の巨大な体躯で周囲を圧倒する、黒王号にまたがるラオウ様ではなかっただろうか(ケンシロウも)。まさにその威容は拳王の異名どおり。ラオウ様を写真に納める来場者が多く見られた。このラオウ様、新たにリボルテックシリーズとして発売されることを記念して、ここで睨みを利かせているらしい。「よつばと!」のダンボーをはじめとしたリボルテックシリーズの種類も豊富となり、今後は「北斗の拳」シリーズをはじめ、「アイドルマスター」の新顔や「デトロイト・メタル・シティー」のシリーズも加わるとのこと。

ジード団のリボルテックは……すごいことになる
手前の天海春香は5月1日発売予定
クラウザー様と愉快な仲間たち……

残念ながら昼過ぎまで実際に触ることはできなかった

 なお、リボルテックシリーズには「ストリートファイター」シリーズから、リュウや春麗らも加わることになっている。「WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!!」ブースの一角には、ダレットが今春サービス開始を目指す「ストリートファイターオンライン マウスジェネレーション」(以下、「SFO」)の出展ブースが併設されており、デモンストレーションも行われていた。「SFO」のキャラクターコンセプトはまさに「リボルテック」。ラチェット機構を内蔵した関節「リボルバージョイント」を使用しており、広い可動範囲、好みのポーズへの固定、容易なパーツの組み替えを実現している。今後はこうしたタイアップ的な展開も増えてくるかもしれない。


自由にポーズを取らせて撮影できるコーナーも

 今回のワンフェスの特徴としては、実物を触れるものが増えたことだと思う。従来のワンフェスであればショウケースに納められたフィギュアを“見る”というのが当たり前だったのだが、「リボルテック」にしても「figma」や「ねんどろいど」にしても、可動するものが増えたため、実際に“触らせ”ないと分からないのだろう。もちろん展示しているものが大半なのだが、その“触ってなんぼ”の潮流は確実にきていると感じた。


リボルテックシリーズブースのセールスランキングによると、一番は「Fate/Stay night」の「セイバー」が10万個の販売、続いて「綾波レイ」、「エヴァ初号機」と続く。ちなみに「よつば」が7万個販売して4位、「ダンボー」が5万2000個販売で6位と躍進している。この「ダンボー」、実はアマゾン版が2万個販売されているので、それを合わせると「よつば」を抜いて4位となる……。会場ではダンボーもお出迎えしてくれていた
「天元突破グレンラガン」ブースではキレイなお姉さんたちがヨーコの衣装で道行く人に笑顔を振りまく。なんかありがとうございます

こちらは会場で見つけた「パタポン」をモチーフとしたベアブリック
もちろん初音さんもいらっしゃりますよね
恒例のコスプレ撮影会は、強風のため急きょ会場内に場所を移して行われた。いつもならば広い屋外スペースに一列に並んでの撮影シーンが見られたのだが、さすがにちょっと狭そう?

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/19/news036.jpg 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  2. /nl/articles/2404/17/news037.jpg 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  3. /nl/articles/2404/19/news128.jpg 「プロ野球チップス」で誤字 伊藤大海投手を「176m」と記載してカルビー謝罪
  4. /nl/articles/2404/16/news112.jpg 「ママ友襲来10分前」→さぁ、どうする……? 大爆笑の“あるある”再現が400万再生突破「腹ちぎれました」「バナナ食べんでもええやん」
  5. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  6. /nl/articles/2404/18/news032.jpg 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに手をスリスリされた瞬間…… 愛と幸せあふれる空間に笑顔になる「これぞ天使だ」
  7. /nl/articles/2404/18/news130.jpg 漂う違法感 東京に戻る息子へ持たせた“大量のブツ”に「九州人あるある」「帰省からの帰りいつもこれ」の声
  8. /nl/articles/2404/18/news176.jpg 「大型魚の餌に!!」 熱帯魚店の“思わず目を疑うPOP”に恐怖 「サメでも飼うの?」
  9. /nl/articles/2404/18/news015.jpg 【追記】クルマのヘッドライトを「魔法の水」で磨いてみたら…… SNSで話題「ダイソーのアルカリ電解水」の効果に「今日やってみます」「参考になりました」の声
  10. /nl/articles/2404/16/news135.jpg 鼻がムズムズの2カ月赤ちゃん、息を吸い込んだ次の瞬間……! まるで天使な8秒に「このくしゃみは何!?」「全てがかわいい」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」