自分のデザインした服が街中で流行る楽しさ――DSでファッションデザイナーになっちゃおう!「That'sQT」レビュー(1/3 ページ)

ファッションエンタテインメントというジャンルの「That'sQT(ザッツキューティ)」。ファッションエンタテインメントとは何ぞや? それは自らが街で情報を集め、服やアクセサリーをデザインし、それらを売って街の流行を作ることができる、たいそう楽しいシミュレーションゲームなのです。

» 2008年05月15日 13時04分 公開
[仗桐安,ITmedia]

知る人ぞ知る「That'sQT」が、ニンテンドーDSで復活

 コーエーのシミュレーションゲームと言えば、「三國志」シリーズや「信長の野望」シリーズなどの、戦を題材にした硬派なシミュレーションを思い浮かべる人が多いだろう。しかし、コーエーの「That'sQT(ザッツキューティ)」は、ファッション業界を舞台にした、オシャレでカワイイ、シミュレーションゲームなのだ。

 ニンテンドーDSで発売された本作は、2000年にプレイステーションで発売された同名タイトルのリメイク版だ。プレイステーションで発売された「That'sQT(ザッツキューティ)」は、自由度の高いシミュレーションゲームとして根強いファンのいる作品。8年越しの今回のリメイクを心待ちにしていたファンも多いのではないだろうか。


自分のお店を出したい! という夢がDSでかなっちゃいます

 プレイヤーはファッションデザイナー兼ショップの店長となって、ファッション業界に身を投じることになる。自らが服やアクセサリーのデザインをし、自らが販売を手がけ、街の人たちに流行るようなファッションを生み出していくのがプレイヤーの目的。お店の規模はプレイの進行に伴い大きくなっていき、ライバルデザイナーとのファッション対決をしたり、街や店でいろんな人に出会ったりと、さまざまな楽しいイベントがプレイヤーを待っている。そんな本作のジャンルは“ファッションエンタテインメント”と銘打たれている。ファッションの世界をとことん楽しめる本作についてお伝えしていこう。

デザインのイメージを求めてストリートへ

うさぎ先生の案内に従ってプレイの流れを覚えていこう

 本作のセーブデータは1本につき、3つまで。その中の1つを選んだらゲームスタートだ。最初はうさぎ先生のチュートリアルを受けながら、プレイの基本を覚えていく。いずれは大きな店を持てるようになるが、まずは小さなフリーマーケットから出発だ。本作でプレイヤーキャラが移動できるところは、大きく分けて“ストリート”“ショップ”“アトリエ”の3つ。この3つの場所を行き来しながら、街の流行をつくっていこう。

 さて。デザイナーであるプレイヤーキャラは、自由にデザインができるかというと、そうではない。何のとっかかりもないところからフリーハンドでデザインをするわけではないのだ。新しいファッションを創り出すためには、何らかのアイデア、イメージが必要。街の流行を生むためのイメージは、街に探しにいくべし。というわけでストリートでのイメージ探しが、まずは重要だ。

 ストリートには大勢の人がいて気軽に話しかけられるので、積極的に話しかけてみよう。中には「何か用?」とか「急いでるんですけど」などと冷たい態度をとる人もいるが、質問に対して受け答えをしてくれる人もいる。例えばプレイヤーキャラが「どんな服を着たい?」と質問をして「動きやすいのが一番ですね」という返答が返ってきたりするわけだ。プレイヤーキャラはその“動きやすい”という単語にピンと来てイメージをキャッチする。そうすると「動きやすい」という単語が、アトリエでのイメージリストに追加されていく。

街の人たちへのリサーチが次世代のファッションを生む! 冷たくあしらわれても、根気よくいろんな人に話しかけよう

 ストリートで十分にイメージを得たらアトリエに入ってデザイン作業だ。アトリエでは手に入れたイメージをつなげてデザインを生むことができる。イメージには形容詞を中心にした“Gイメージ”と名詞を中心にした“Fイメージ”があり、例えばGイメージの「動きやすい」に対してはFイメージで「レディ」「スポーツ」「ブラウス」「そで」「足」などがリストアップされる(もちろん、レディやスポーツなどのFイメージも、ストリートで見つけてこなくてはならない)。動きやすいレディ、動きやすいそで、などの言葉の組み合わせを生むことで服やアクセサリーが誕生する、という流れだ。「動きやすい」「そで」を選択すればモッズシャツ、「とがった」「頭」を選択すればつんつんヘア、「太陽の」「ひらひら」を選択すればこしみの、などなど……実に多くのアイテムをデザインすることができる。その数なんと500種類以上! メガネやヒゲ、着ぐるみなどのアイテムもあり、そのボリュームは相当なものだ。

こちらがプレイヤーの作業場となるアトリエ
新しいイメージを得て新しいデザインができる楽しみは、なかなか格別なものだ

 さらに、各アイテムには自由に色をつけることができる。最初は使える色が限られているが、ストリートの花壇にある花を見つけることで、その花の色がデザインに使えるようになる。色の総数は55種類なので、単純に500×55以上のバリエーションが存在するということになる。プレイヤーごとにおそらくほとんどかぶらないんじゃないか、というくらいに、かなり自由度の高い着こなしを提供できるのだ。無難にしっかりとオシャレな服をつくるもよし、変テコな着ぐるみや服を流行らせてみるのもよし、プレイヤーの気分とセンスとペースでどうにでもなる自由さが本作の大きな魅力だと言えよう。

できたてのマカロニヴェストをマリンブルーにしてみた 
色を増やすための花は、一度摘むとしばらくは生えてこない。まめにストリートをチェックしよう

アトリエでは各種情報やコレクションの確認もできる
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