BLは愛です! 理解するんじゃない! 感じるんだ!――「がる★パラ!」で「腐女子カフェ」を立ち上げた腐女子たち(1/3 ページ)
ガンホー・オンライン・エンターテイメントが5月にオープンした「がる★パラ!」。この中の企画「腐女子カフェ」では、BL系の書籍で有名なリブレ出版と共同で運営を開始し、「腐女子の腐女子による腐女子のためのサイト」が着々と出来上がりつつあるようだ。そこで、ガンホーとリブレ出版の担当者に「がる★パラ!」と「腐女子カフェ」について聞いてみた。
乙女の萌え情報を凝縮したサイト「がる★パラ!」が5月2日に正式オープンした。同日スタートした大型コーナー企画「腐女子カフェ」は、オンラインゲーム会社のガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下、ガンホー)、ボーイズラブ(以下、BL)系出版社のリブレ出版(以下、リブレ)、インターネットラジオやドラマCDの企画・制作等を行っているエンタメシンクタンクの3社共同となっている。
内容をざっくり説明しよう。
まず、「腐女子カフェ」の看板企画はユーザー参加型の投稿コーナーだ。
「萌BOOKSプロジェクト」では、2008年1月にリブレが出版した「腐女子の品格」の続編「腐女子の本懐」に連動した企画で、ユーザーの投稿が同書のコミックエッセイに採用されることもあるという。また、人気声優である森川智之氏のインターネットラジオ番組「森川智之のレディオ ベル」と連動した「萌RADIOプロジェクト」や、「腐女子的川柳・格言」のコーナーなど、ライトなBLファンでも十分楽しめる内容である。
しかし、腐女子ビジネスがはんらんしつつあり、サービスも玉石混淆の状態である中、いったいなぜこのようなサイトを作ったのだろうか。そしてなぜそれにガンホーが関わっているのか。その狙いは。
そんなストレートな疑問を、「がる★パラ!」の運営主であるガンホーとリブレの担当者に直接ぶつけることにした。お答えいただいたのは、ガンホーの杉浦郁代氏とリブレの川島由紀子氏、稲石春菜氏だ。
腐女子だからこそ会話したい
――サイトの背景がピンクで……バラですか。
杉浦郁代氏(以下、敬称略) もちろんピンクです!(笑) バラもやっぱり腐女子的には欠かせません。もともとBLの前身である「耽美系」の時代から、BLの隠語は“薔薇”ですから。また、「楽しくポップ」な「がる★パラ!」とは対照的に、「腐女子カフェ」の方は貴族的な楽しみという感じで、やはりバラかと。色はローズピンクじゃダメで、花は七分咲きのもので……なんてさんざんデザイナーがこだわってました。
――そんなところにまでこだわりが……。ちなみに杉浦さんは入社何年目ですか。
杉浦 3年目です。それまではゲームの制作会社でBLゲームなどのプロデューサーをしていました。ガンホーに入ってからもずっとBLや乙女に関するサービスができたら、と温めてきたんですよね。
――なるほど、筋金入りの腐女子なのですね。ではまずこの「腐女子カフェ」ができた経緯を聞かせていただけますか。
稲石春菜氏(以下、敬称略) 一部メディアが「腐女子」を偏った視点でネガティブに取り上げているのを見て、違和感を覚えていたんです。それで「腐女子の品格」というコミックエッセイを制作して1月に出しました。大変ご好評いただいたので、シリーズ第二弾を制作することになったんです。より読者の共感を得られる本を作りたいと考えていたところ、『がる★パラ!』さんにご協力いただけたら、腐女子の生の声をたくさん聞けるしより面白い本にできる!と思いました。
川島由紀子氏(以下、敬称略) “腐女子”と一言にいっても求め方や考え方は1人1人違うわけですから、それをうまく集められないか、双方向で意見を交換できないか、などと考えると、出版社である当社だけでなくて、もっと他の方の力を借りられたら、と思っていたんです。
そんなときにガンホーさんから「『がる★パラ!』というサイトを作るからリブレの新刊情報がほしい」という打診があったんです。それで、「もしかしたら『がる★パラ!』さんならいろいろ一緒にやっていただけるんじゃないか」と思ったんですね。それでそのことをお話したら、あっという間に企画を立ち上げていただいて。
杉浦 先ほど川島さんが言われたように、腐女子とひとくくりにしても、1人1人求めているところは結構違うんです。いまでもよく言われている例をあげますと、「某サッカーマンガ」世代、「某霊界バトルマンガ」世代、某ロボットアニメの何々世代など、世代によってもずいぶん違います。だからこそ、ユーザー間の情報交換は必要であると感じていました。
――サイトの企画発案者は杉浦さんですか?
杉浦 そうです。入社時から「乙女向けのものを作りたい」と考えていて、「がる★パラ!」の企画が完成した時に社長(注:同社代表取締役社長 森下一喜氏)に直訴しました。それが昨年の年末です。
――直訴ですか! 「腐女子カフェ」の部分は正式オープン時に開設されたとはいえ、プレオープンが2月末とは、開設までの期間がずいぶん短いですよね。
杉浦 相当早いですね。でも、「企画をどうしよう」とか、「ユーザー層は」「コンテンツ内容は」といったことはもうわたしの中では決まっていましたから、一気に来れたんです。
――初めからポータルサイトという形態にしようと考えていたのですか。
杉浦 いいえ。まずは「乙女が喜ぶものを」と考えていて、構想段階ではオンラインゲームも想定していましたが、そうなると自分が主役になるため、「なりきりチャット」になってしまうんです。自分が“受け”をやろうが“攻め”をやろうが、“当て馬”をやろうが、自分は男の子ではないので、ちょっとオンラインゲームでは成り立たないと断念しました。だけど、ユーザー同士の交流は絶対に必要だと思っていまして。アンダーグラウンドな掲示板で腐女子は情報を交換するのではなくて、もっと健全な形での交流ができる場を作りたかったんです。
わたしは「がる★パラ!」と平行して「ガンホーゲームズ」とというポータルサイトを担当しておりまして、当然コミュニティの運営も業務に入っているのですが、コミュニティ内の動きを見ていると、こちらから何か仕掛けるよりも、ユーザーの方々の動きのほうがよっぽど早いし、考えも深いということを目の当たりにしてきました。だからこそ、ポータルサイトのほうが受け入れられるのではないかと思ったんです。
川島 語りたい人は多いんですが、語る場がない。学校にいる間はまだしも、会社に入るとなかなかそうはいかないですから。うちみたいに、一日中“やおい話”をしている会社は特殊でしょうし(笑)。「腐女子の品格」を出した時に、そういう人たちがたくさんいることを知ったんです。でも、リブレという枠の中でやってしまうと、「リブレのことを話さなきゃいけないかな」と固まってしまう可能性があると感じて。
杉浦 実はわたし、「MAGAZINE BE×BOY」(注:リブレ出版が発行するBL系コミック誌)の創刊からの大ファンで、リブレさんが何かやりたがっているという話を小耳に挟み、そこから企画書が走り出しました。それで、リブレさんへの初回のプレゼン時に「うちならこういうデジタルなことができますよ」と(笑)。それで一緒にやらせていただけることになりました。
――どういうことをユーザーに提供したいと考えていたのですか。
杉浦 最近ではBLや乙女に関する情報が増えすぎてしまっているんです。一腐女子としては嬉しいことなのですが、本だけでも多いのに、さらにCD、DVD、アニメ、イベントなんかを含めたら、とても情報を追いきれないという状況です。このためユーザーの方々はあらゆるサイトを見て回ってご自分で情報を収集しているようなんですが、その手間を解消できるものを作れたらと思っていました。だから、商品データベースというコンテンツは外せないと思っていましたね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ペットショップで売れ残っていた5万5000円の柴犬→お迎えして半年後…… “一目瞭然の姿”が240万表示「うるってなった」
普通のクリップを2つつなげるだけで…… あると助かる“便利グッズ”に大変身 「マジで!」「素晴らしいアイデア」【海外】
「買ってよかった」 ワークマンのEXILE TAKAHIRO監修“2900円パンツ”に高評価続出 プロデュース手腕に称賛の声も
自宅の犬小屋に住み着いた野良猫、1年後の姿に「泣いた」と大反響 それからどうなった?現在の様子を聞いた
ネットで買った“詐欺ドレス”→本物を探してみると…… まさかの展開が衝撃の700万再生「なんてことだ」【海外】
妹が生まれ、うれしそうな兄2人→7年間撮り続けたら…… “すてきな仕掛け”の記念写真に「ぐぉぁぁぁーー良すぎる」「ずっと続けて欲しい!」
6年間外につながれひとりで取り残されていたワンコ、あれから半年後…… 別犬のような姿に「嬉しすぎて泣きそう」「只々感動です」
古くなったセーター捨てないで! 驚きの“アイデア7選”が目からウロコ「想像力に嫉妬」「こんなにいろいろ作れるんだ」と400万再生【海外】
老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」【海外】【老けて見える男性のカット 反響TOP2】
捨てるしかないトイレットペーパーの芯をそのまま通すだけで…… 目からウロコの簡単ライフハックに「天才!」「素晴らしいアイデア」【海外】
- 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
- Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
- 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
- プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが550万再生「凄すぎて笑うしかないw」「チーズが、、、」 話題になった作者に話を聞いた
- ディズニーランドがオープンした1983年当時、カップルだった2人→37年後…… 目頭が熱くなる現在の姿に感動
- ニットで口元が隠れた赤ちゃん、そっと脱がせてみると…… “想像を超える”表情が2300万再生「心に刺さった」「今まで見た中で1番!」【海外赤ちゃん記事3選】
- 水族館のイカに“指でハート”をしてみたら… “まさかのお返し”が190万表示「こ、こんなことあるのか」
- 「ひどすぎ」 東京ディズニーランドで“約100人のドジャースファン”が一斉に“迷惑行為” 「やめてほしい」と物議
- 19万8000円で購入した超高級魚を、4年間育てたら…… ド肝を抜く“大変化”に「どんどん色が」「すごい」
- 初めて夫の実家に挨拶した妻、初々しかった表情が9年後…… “そうはならんやろ”な変わりっぷりが1150万再生
- 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
- 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
- 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
- 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
- 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
- 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
- コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
- 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
- Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
- 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】