「E3 2008」これだけ読めば大丈夫?(後編):E3を総括――存在意義を問う(1/2 ページ)
現地時間の7月15日〜17日の期間、北米ロサンゼルスで「E3 Media and Business Summit」が催された。後編では、サードパーティのカンファレンスやE3全体について。
プラットフォーマーのカンファレンス以外でもメーカーがいろいろな発表をしたので触れておきたい。
エレクトロニック・アーツ
エレクトロニック・アーツは、CEOに復帰したジョン・リカテロ氏が冒頭に登場し、「我々のシェアがどのくらいかとか、なぜ他のメーカーより強いかなどをパワーポイントで語っても仕方がない。このプレスカンファレンスでは、ゲームを作った人たちがたくさん登場する。ここにいる人たちは彼らの言葉を聞くためにE3に来たんでしょう?」と述べ、これから怒涛のタイトルラインアップの紹介が開始された。
The Sims Studioからは2009年1月発売予定の「SimAnimals」、さらに「Sims 2 Store β版」(「Sims2」の拡張パック)、来年発売予定のSimsシリーズ最新作の「Sims3」が紹介された。
また、最近のEAの路線変更を感じさせる大型オリジナルタイトルを発表。まず、内製タイトル(EA RedWood Shoreスタジオ)の「DEAD SPACE」。10月21日にPC、Xbox 360、PS3向けで発売される。Mレーティング(17歳以上)は間違いないと言うこのタイトル、映画「エイリアン」を思わせるサードパーソンシューター(TPS)型sci-fi サバイバルホラー。同じく内製タイトル(EAヨーロッパDICEスタジオ)の「Mirror's Edge」は同じくPC、Xbox 360、PS3向けのアクションアドベンチャー。制作者が「マトリックス-スタイル」と述べるくらい「ワイヤーアクション」を駆使している。三人称視点ではなく一人称視点でそれらを実現しようとしているところに新しいチャレンジ精神を感じる。主人公と思しきツリ目のアジア女性が目を引く。
EAスポーツブランドからも「NBA LIVE 09」、「Tiger Woods PGA Tour 09」や、ウィル・ライト氏による「SPORE」の説明などがあったが、さすがEAと記者が感じたのはEAモバイルから「iPhoneへの積極コンテンツ供給」の話があったことだ。環境の変化を遅れずに捉えるのは当たり前で、さらに「何をいつまでに実施するか」までのプランがこの大きな所帯の中で、ものすごい勢いで動いているのだ。
また、最後に度肝を抜いたのは、「Doom」でアクティビジョンとがっつり組んでいるidが、2007年に発表した「Rage」をEAで発売するという発表だった。idの専門であるFPSにドライビング要素を取り入れたものらしいが、ゲームの詳細、発売日などはこの場では触れられなかった。後日記者がEAに確認したところ、「特に驚くべきことではない。EAはずっとidとはいろいろな方向で話し合ってきた」とのことだ。最近では大きなパブリッシャーの傘下に入ってしまうことが多い北米のメガデベロッパーの中で、パブリッシャーの分散を行うことによって独立路線を強固にする目的があるのではないかとみられる。
その他海外パブリッシャー
ビベンディとの合併がようやく正式に認められたアクティビジョン(正式にはアクティビジョン・ブリザード)は、もともとE3に参加していないので「非公式」なプレスカンファレンスを行った。あらゆるプラットフォームメーカーのカンファレンスで触れられた「Guitar Hero」シリーズや、 「Call of Duty: World at War」はもちろん、「Transformers 2: Revenge of the Fallen」、「Spider-Man: Web of Shadows」、ジェームス・ボンドを使った「Quantum of Solace」、Lucas Arts開発の「Star Wars Clone Wars」など。また、新規ブランドとして、一人称視点アクションゲーム「Singularity」、記者も子供の頃からよく遊んだ、懐かしのFPS「Wolfenstein」を発売すると発表した。
「GTA IV」が好調なTake2。話題はやはりDS向けの「Grand Theft Auto ChinaTown Wars」であろう。また、GTAシリーズ路線を踏襲したともいえる「Mafia II」を発表。近未来sci-fiシューター「Borderlands」、ストリートレーシング「Midnight Club: Los Angeles」なども発表された。アクティビジョン・ブリザードと違って、EAへの買収がはっきりしないTake2。Take2チェアマンのStrauss Zelnick氏が「我々は株主の利益を最大限に考えています」という言葉はとても意味深だった。
「アサシンクリード」や「Tom Crancy」シリーズ、「Petz」シリーズなどで絶好調のUbiソフトは、年末に向けての強力なラインアップを発表した。日本ではあまり大きなブランドに成長していない「Rayman」シリーズだが、今回は「Rayman Raving Rabbids TV」を11月にWiiとDSで発売する。また、任天堂のブリーフィングで発表された「Shaun White Snowboarding」、Tom Clancyシリーズからは「Tom Clancy's End War」など、「Brother in Arms: Hell's Highway」や「FarCry2」、そして圧巻なのがセルシェード版「Prince of Persia」であろう。Elicaという女の子を連れて歩くというゲーム性は、どこかSCEの「ICO」のようでもあるが、ICOは彼女を守るという特性だったものの、本作の場合は「彼女に助けてもらう」部分もかなりある、と言う意味では若干異なるものであろう。いずれにしても楽しみな作品である。オリジナルタイトル「I Am Alive」のチラ見せもあった。ホラーアクションで2009年夏にお目見えのようだ。
日系パブリッシャー
KONAMIは、Wii向けに悪魔城ドラキュラの格闘ゲーム「Castlevania Judgment」を発売すると語った。DS向けのアクションゲーム「Castlevania: Order of Ecclesia」も発表するなど、ドラキュラの年になりそうだ。また、Wiiで発売した「Elebits」のDS版「Elebits: The Adventures of Kai and Zero」や、サバイバルキッズシリーズ最新作のWii向け「Lost in Blue」、日本で話題になったDS向けアドベンチャーゲーム「Time Hollow」、「ハイパーオリンピック」で知られるコナミだが、この英語ブランド「International Track and Field」のDS版を「New International Track and Field」として発売すると発表した。
また、カラオケレボリューションシリーズやDDRシリーズの展開やサイレントヒル最新作「Silent Hill: Homecoming」も発表。KONAMIで少し驚いたのが「Rock Revolution」。全プラットフォーム向けに発売するが、すでにActivisionのGuitar HeroシリーズやMTV GamesのRockBandシリーズですっかり凌駕されている市場。ずいぶん前にGuitar Freaksやキーボードマニア、ドラムマニアなどの音楽ゲームの老舗であったことを考えるとリベンジ! なのかもしれないが、大きな楽曲やビッグネームのアーチストなどとのコラボもなしに、出来上がった市場に入るのは若干無謀な感を覚える。今後タイアップを仕込んでいくのかもしれない。日本人としてはオリジネーターの意地を見せてほしいところだ。
カプコンは昨年のヒットタイトル「ロストプラネット」が映画化されると同社のプレスカンファレンスで語った。2011年公開予定とのこと。バイオハザードで「ゲームから映画にしてもヒットしない」という定説を打ち破った同社。「ロストプラネット」の大ヒットも願いたい。
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