ボンバーマンの次なるフラッグシップへ――「ボンバーマンオンライン Japan」オープンβテストへ向けて:「ボンバーマンオンライン Japan」インタビュー
ハドソンとショックウェーブエンターテインメントは、「ボンバーマンオンライン Japan」のオープンβテストを8月27日に開始する。
これからのスタンダードとなるために
ハドソンとショックウェーブ エンターテインメントが展開するオンラインアクションゲーム「ボンバーマンオンライン Japan」(以下、BOJ)のオープンβテスト開始日となる8月27日が近づいてきた。
「ボンバーマン」はさまざまなプラットフォームで発売された、爆弾を使って相手を倒すアクションゲーム。BOJは、これまでハドソンが発表してきたすべてのボンバーマンをベースに、さまざまな要素を追加、コミュニケーション部分を強化している。
BOJでは、各キャラクターに設定されているコストを元に、アイテムをゲーム内に持ち込むことができる「パネルデッキシステム」や、相手の動きを止めたり一発逆転できる必殺技の「ボムワザ」、相手に倒されてもバトルに復活できる「みそボン」システムなどを実装。各種アバターなどを用意している。
まもなくオープンβテストということで、今回ハドソン ネットワークコンテンツカンパニー オンラインサービス事業推進部ゼネラルマネージャーの斉藤祐志氏を中心に、同部長佐藤昭洋氏、ショックウェーブエンターテインメント メディア部マネージャー岡山博紀氏に話を聞いてみた。
本作は、“ボンバーマンの新たなフラッグシップとなる”べく、従来のボンバーマンの概念を覆す仕様が施されている。そこには、なるべくライトユーザーを多く取り込んでいきたいという希望がある。そのためにも、前例のないアイテム持ち込みというシステムも実装することになった。すべてはさまざまな人に遊んでもらうために、ハードルを下げることを考えてのことだ。セーブデータが3つあるのも、低スペックのPCで遊べるだけでなく、1台のPCにダウンロードしたら家族みんなで遊んでもらえるようにしたいからと斉藤氏。ゲーム内マネーとなるCPは共通で、父親がチャージしたものを子どもが使うこともできる。
とかくこの手の対戦アクションでは、プレイヤーのスキルによって強弱の差が埋まらず、結局ヘタなプレイヤーは敬遠していく傾向にある。また、オンラインゲームではコミュニケーションの円滑化が重要視されるのだが、本作もそれは同様だった。そこで、まずはゲーム最初に地域や性別などのステータスを入力し、地域限定バトルや同年代バトルなど、会話の糸口を用意。これは、アイテム持ち込み禁止などのローカルルールを、ルームによって決めたりと、遊び方の幅を作ることにつながった。そして、強弱の差があまりないようなマッチング調整を重要視した(後述)。
このような、ライトユーザーのための施策を斉藤氏にいくつか紹介していただいた。本作は、ゲーム開始当初、ステージや機能、バトル人数などにロックがかけられている。できるだけ初心者に余計なことを考えさせず、バトルボタンひとつ押すだけで遊べるようにした。プレイが進むに従って、モードのロックが解除されていくのだが、ロック解除はバトル勝敗数に限らず、チャットの回数やフレンド登録数など、バトルに限らないのが特徴。さまざまな条件を設けることで、最初は悩まず遊びやすく、知らず知らずのうちに長くやりこんでもらえるように、という計らいだ。
クローズドβテストを行った際には、アイテムを持ち込むことに関して、「強さをお金で買わせるのか?」という反対意見もあったと斉藤氏は明かす。しかし、ボンバーマンのシステムなら、アイテム持ち込みによって強弱の差が緩和はされることはあっても、完全に逆転するものではない。新しいボンバーマンを創出する際に、ゲームサービスという観点からも、「アイテム課金」と「アイテム持ち込み」は必須と判断したという。単に持ち込めるだけなら、アイテムを多く購入した人が有利なだけだが、コストという概念のおかげで無限に持ち込むことができず、コスト内でいい組み合わせを見つけていくという、各プレイヤーの戦略性が重視されるようになった(アイテムはそれぞれ火力や爆弾数など属性があり、1つの属性には1つしか持ち込めない)。これはボンバーマン上級者にとっても奥深さにもつながっている。
前述したとおり、キャラクターによって性能が異なるので、火力が低い場合はアイテムで補うなど、個人の戦い方やステージによって見極めることが大事となる。なお、アイテムはオープンβテスト開始時にはまずは20個ほど用意。今はまだ明かせないが、遊ばれ方の状況を見ながら順次追加していくとのこと。ちなみに、正式サービス開始時にはボムウェポンは3種類に、キャラクターはボンバーマン族を1種類とすると、4種類用意。ステージも、2ワールド合計20ステージが遊べる。
斉藤氏は、「ボンバーマン」というゲームは競技性が高く、対戦こそ真価を発揮すると考えていた。対戦でのマッチング調整に今でも苦労しているとのこと。マッチングは、プレイヤーの偏差値ともいえる「レート」を基準に行われる。レートは勝敗によって上下し、基本的には自分と同じ強さの人とマッチングされる。レートは、高い人に勝つと大きく上がり、低い人に負けると大きく下がる仕組み。なお、ゲーム開始当初は前述したモードロックによって初心者同士でしか戦えず、しばらくレートも変動しない。しばらく戦い勝っていくことで、ロックが解除されレートが付与されるとのこと。当然、対戦では、さまざまなルールが変更できる。
「対戦が主体のゲームなので、みんなが勝てるわけではありません。でも、うまい人が楽しめるだけではゲームとして問題があります。10回のうち、せめて2回くらいは下手な人でも勝てる運とスキルのさじ加減が必要だと思います。バトルはテクニックだけでなく、もう少し勝利の可能性を感じられるものにしました」(斉藤氏)
開発でも当初、アイテムを持ち込めることには懐疑的だったという。特に過去作を知っている人は顕著だった。しかし、大事なことは幅広い層が遊べること。うまい人だけが遊べるタイトルでは駄目と、あえて入れることにした。クローズドβテストでは、爆風範囲を表示してくれるアイテムなども初心者に好評で、今後も幅広い層に対応できるようアップデートをしていくことになる。なお、クローズドβテストのアンケート結果が公開されているので、そちらも確認してもらいたい。
今年は日本で予選を行い、東京ゲームショウ2008のハドソンブースにおいて決勝戦が行われる。今後は、配信国を増やしていき年に1回世界一決定戦を開催していきたいと、世界展開をにらんでいる。その意気込みは、先ごろ公開されたプロモーションムービーでも見られる。
「もちろん無料でプレイできますので、まずは遊んでみてください。そしてどんどん意見をください。BOJはプレイヤーの皆さんと一緒にサービスを作って行きたいと思っています。そしてBOJこそ、今後のボンバーマンのスタンダードであり、フラッグシップにしていきたいと思っています。また、ボンバーマンワールドカップ2008(BWC)も9月10日の正式サービスと同時に開催します。こちらも参加無料ですし、豪華賞品も用意していますので、お気軽にご参加ください。このBWCがバンバーマンのナンバー1を決める戦いになります」(斉藤氏)
関連記事
- 爆弾もってどこいくの? 「ボンバーマンオンライン Japan」オープンβテスト8月27日から開始
ハドソンとショックウェーブ エンターテインメントがサービスを提供する「ボンバーマンオンライン Japan」のオープンβテスト開始日が近づいてきた。ここでスタイリッシュでかわいい動画を公開したい。 - 「広告収入をユーザーに還元する」――ショックウェーブが取る大胆な価格戦略とは?
ショックウェーブ エンターテインメントが運営する「55Shock!」が7月2日よりオープンする。先日の発表会でも告知された“次世代型”サービスの実体について、同社に聞いてみた。 - オンラインゲームポータル「55Shock!」、7月2日よりオープン
ショックウェーブ エンターテインメントによるオンラインゲームポータル「55Shock!」が7月2日からオープンする。「ボンバーマン オンライン Japan」や「Angel Love Online」など6タイトルから開始する。登場した高橋名人は「ボンバーマン」の命名由来について語った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
-
誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
娘の給食の献立表を見たら…… 正体不明の“謎の料理名”が「これはわからんw」と話題に その意外な正体に納得!
-
プロ野球チップスでまた“不良品”流出 伊藤大海「176m」表記に続き…… カルビー謝罪「深くお詫び」
-
1年半ケージに引きこもっていたシャーシャー猫が、ある夜布団に入ってきて…… 感涙の行動に「まるで別猫」「こんな日が来るなんて」
-
メルカリで300円の紙モノセットを買ってみたら…… 出品者のあたたかな心遣いに「利益は考えていないんでしょうね」「見ててわくわくします」
-
子どもに高級キーボードのパーツを捨てられた → 公式の“先読みしすぎた対応”が話題「そういうこともあろうかと」
-
巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
-
ダイソー「マルチ万能ほうき」が家事ラクの救世主 名前負け知らずの便利さに「これやばっ!!」「220円に驚き」の声
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」