カメラ機能は低画素数を補って余りある楽しさ! DSiで遊んでみました:日々是遊戯(1/2 ページ)
いよいよ発売となったニンテンドーDSi。従来のDS Liteに比べて、液晶の大画面化や本体の薄型化、そしてカメラ機能、音楽再生機能の追加など、さまざまなパワーアップが図られているが、実際に触ってみた感触としてはどうだろう?
楽しさの裏に垣間見える、デジタルガジェットとしての可能性
そんなわけで(前日記事を参照)なぜか発売日に2個手に入れてしまったニンテンドーDSiだが、実際のところ、DS Liteと比べてどのあたりが進化しているのだろうか。本体が2.6ミリ薄くなり、液晶が0.25インチ大きくなって……といったスペック的な部分については、発表時にすでに紹介しているのでそちらを参照いただくとして、ここでは実際に触ってみた感想を中心にお届けしてみたい。あくまで筆者個人の感想ということで、ひとつよろしくどうぞ。
さて、まず立ち上げてみるとメニュー画面からしていきなり違う。DS Liteでは1画面にピクトチャットやダウンロードプレイといったボタンがすべて収まっていたが、DSiではカメラやミュージック、ショップといったアイコンが横一列にずらっと並ぶ形になっている。このアイコンは初期段階では7つしか埋まっていないが、右側にはまだあと25個の空きがあり、最大32個までツールやアプリを並べておけるようになっている。現時点ではただの空き地にすぎないが、とりあえず今後の可能性を感じさせるボリュームではある。
ゲーム機能面ではGBAスロットが撤廃されているが、DS用ソフトで遊ぶ分には基本的に変化なし。ただしひとつだけ、ボタンの触感がDS Liteとはかなり変わっている点に注意したい。これはもう個人の好みの問題だと思うが、DS Liteに比べてストロークが浅くなり、初代DSに近い触感に戻っている。押した時の音で表すなら、DS Liteが「ふにゃふにゃ」だったのに対し、DSiは「ペチペチ」といった感じ。もし気になる人は、一度店頭などで触ってみるといいかもしれない。
ちなみにボリュームボタンもスライド式からプッシュ式に変わっているが、電源オフ&スリープ状態でも、マイナスボタンを押しながら電源を入れる(スクリーンを開く)と、最初から消音状態で立ち上げることができるので憶えておこう。
新機能について見てみると、たぶんすぐに飽きるだろうなあ、という予感はしつつも、やはりカメラ機能については相当なインパクトがある。画質については携帯電話レベルかそれ以下だが、何と言っても「撮った後の楽しさ」がバツグンだ。撮った写真にその場でラクガキしたり、他人の顔をゆがめて大笑いしたりと、飲み会で使えば1回は確実にウケがとれる。撮った写真は日付順に管理され、その日どんな写真を撮ったか、後からプリクラ手帳のように見返せるのもユニークだ。
こうして見ると、撮影機能については物足りない部分も多いものの、撮った写真で遊んだり、後から人に見せたりといった「アウトプット」面がすばらしく充実したカメラと言える。多少画質は粗くても、例えば出先で何かシャッターチャンスに出くわした時、後で誰かに見せて楽しみたいからここはDSiで撮るぜ!――という人はけっこういるのではないだろうか。
個人的にはカメラほどのインパクトはなかったが、ニンテンドーDSiサウンドについてもなかなかがんばっている印象だ。iPodがあればいいじゃないか、という気がしなくもないが、マリオやエキサイトバイクのビジュアライザがあったり、LRボタンでさまざまな効果音を鳴らせたりする点はいかにも任天堂らしい遊び心と言える。リアルタイムにピッチや再生速度を変えられるのも、カラオケの練習や英会話教材の聞き取りなどに使えば便利そうだ。
ただ致命的だったのが、MP3形式に対応していない点。よりによって我が家の音楽ライブラリはMP3形式で統一していたため、SDカードにドラッグ&ドロップですぐ再生、というわけにはいかなかった。こればかりはしょうがないので、暇を見て今度、お気に入り曲だけでもAACに変換して入れておこうと思う。
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