ナゾ解明で頭スッキリ!――ナゾトキアドベンチャーの手堅き続編「レイトン教授と最後の時間旅行」レビュー(1/3 ページ)

英国紳士・レイトン教授をご存知だろうか。ルーク少年とともに怪事件を解決してきた不思議研究の大家だ。彼の3度目の活躍は、またもやニンテンドーDSで描かれる。ナゾトキを楽しみながら、展開にワクワクする物語を堪能できる、あの“レイトン教授”最新作が登場だ。

» 2008年11月28日 00時05分 公開
[仗桐安,ITmedia]

ナゾトキ×タイムスリップ! スケールアップした“レイトン教授”

 あの“レイトン教授”が帰ってきた! レベルファイブの「レイトン教授と最後の時間旅行」はレイトン教授シリーズ最新作。前作「レイトン教授と悪魔の箱」から実に1年ぶりの新作である。

 シリーズ第1作は、ニンテンドーDSで2007年2月に発売された「レイトン教授と不思議な町」だ。以後、2007年11月に第2作「レイトン教授と悪魔の箱」が発売され、本作「レイトン教授と最後の時間旅行」に至る(携帯電話用アプリとしては「レイトン教授と死鏡の館」が配信中)。

 レイトン教授シリーズは、物語とナゾトキを絡めた独特の世界が幅広い層に愛されているアドベンチャーゲーム。不思議研究の大家にして生粋の英国紳士であるレイトン教授と、レイトン教授に憧れる弟子・ルーク少年を主人公に、毎回多彩なキャラクターが登場し、新鮮な、それでいてどこか懐かしい、不思議な物語が展開する。プレイヤーはレイトン教授が行く先々で出会うさまざまなナゾを解き、物語を進めていく。


レイトン教授とルーク少年の名コンビにまた会える!

 このナゾをシリーズ一貫して総監修しているのが、千葉大学名誉教授の多湖輝(たご・あきら)氏。ベストセラー「頭の体操」の著者として有名な多湖氏による数々の問題は、時にとんちなぞなぞだったり、時にロジカルだったり、ひらめきでパッと分かるものもあれば、じっくり思考しなくては回答できないものもあり……いずれも取り組み甲斐のある手強くも面白い問題ばかり。解けない問題にブチあたって苦悩するのも、苦悩の末に正解にたどりつくのも、それぞれに楽しい。

 レイトン教授シリーズには、毎回キャッチコピーがついている。第1作では「ナゾトキ×ストーリー」だった。第2作は「ナゾトキ×映画級」。そして本作では「ナゾトキ×タイムスリップ」だ。タイムスリップでレイトン教授たちはいったいどこに行ってしまうのか。まずは気になる物語の発端からお伝えしていこう。

10年後のロンドンで明かされるレイトン教授の過去?

 考古学者にして不思議研究の大家であるレイトン教授の元に1通の手紙が届くところから物語は始まる。

 手紙の消印は10年後のロンドン、そして差出人はなんとルークからだった……。未来のルーク(?)はレイトン教授に「先生、助けてください。今、僕たちの町ロンドンが大変なことになっています」と書き綴る。レイトン教授とルーク少年は手紙に書かれている時計店へと向かう。ここでレイトン教授たちは不思議な体験をする。店を出てみると、そこは10年後のロンドンになっていた。レイトン教授の“最後の時間旅行”が幕を開ける――。

未来からの手紙をきっかけに、不思議な事件に巻き込まれる2人

 何とも不可思議な導入で始まる本作の物語は、前2作に負けないスケールでプレイヤーを楽しませてくれる。青年ルーク(10年後のルーク)が登場し、レイトン教授、ルーク少年とともに行動をすることになったり、レイトン教授の帽子についてのエピソードが明かされたり、レイトン教授の過去にまつわる人物が登場するなど、未来と過去が交差するなかなか秀逸な構成になっている。

 古き良きロンドンの街なみや、各キャラのあたたかみのあるキャラデザインもしっかりとシリーズを継承、ノスタルジックな音楽やグラフィックがしっかりと物語を盛り上げる。ネタバレになってしまうので、いろいろ言えないのがもどかしいが、奇妙な味わいとあったかさやせつなさを感じる物語は、個人的にはかなり好きなテイストのお話だ。

ひとくせもふたくせもあるキャラたちが登場し、ストーリーが展開していく

タイムマシンが壊れ、ビル・ホーク首相が消えてしまった。首相はいずこへ……?

 レイトン教授シリーズと言えば忘れてはならないのが、その豪華声優陣。本作もレイトン教授役に大泉洋さん、ルーク少年役に堀北真希さんというメインキャストはもちろん続投する。前作「レイトン教授と悪魔の箱」では大沢たかおさんなど豪華ゲストが参加し話題を呼んだ。本作の気になるゲストは、青年ルーク役に小栗旬さん、サリアス役に木村佳乃さん、ディミトリー役に上川隆也さん、ナゾリーヌ役に小倉優子さんなど、これまた豪華な布陣。人気俳優たちがどんな役でどう絡むのかは見所のひとつと言っていいだろう。アン・サリーさんが歌うエンディングテーマも要チェックだ。

10年後のロンドンではいったい何が起きているのか……。青年ルークと合流して、難事件に挑もう
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. /nl/articles/2404/21/news005.jpg 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  3. /nl/articles/2404/22/news028.jpg 0歳双子を19時15分に寝かせ続けたママ→1年後…… メリットだらけの挑戦記録に「偉い&すごい!」「寝る子は育つ、その通りですね」
  4. /nl/articles/2404/21/news013.jpg 【今日の計算】「101×99」を計算せよ
  5. /nl/articles/2404/16/news027.jpg 中古軽自動車をキャンピングカー仕様にして日本一周するカップル 車内で料理中、思わぬアクシデントが…… その後の姿に「すごい」「尊敬します」
  6. /nl/articles/2404/22/news122.jpg 「あの頃の橋本環奈すぎる」21歳の無名アイドル、幼少期ショット公開で再びどよめき「凄い完成してる」「美少女の片鱗が見えすぎてる」
  7. /nl/articles/2404/22/news026.jpg ご機嫌でルンルンステップを踏む柴犬、それをパパがまねすると…… ルンルンはひとりで楽しみたい派の塩対応に「めっちゃ可愛い」と100万表示
  8. /nl/articles/2308/31/news023.jpg 庭の草刈り中に小さな卵を発見、孵化させてみたら…… 命の誕生の記録に「すごい可愛い!」「すてきな家族」
  9. /nl/articles/2404/21/news029.jpg 飼い主を引っかいてしまった黒猫“自分の犯した過ち”に気が付いて…… いつもと違う行動に「反省してるのが分かる〜!」と190万再生
  10. /nl/articles/2404/22/news020.jpg 「飼い主ビビる」猫たちに猫草をあげたら……“ちがうもの”を食う1匹の姿が182万表示! 予想外の展開に「ちょっww」「狂気を見た」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」