生き抜くために、駆け抜けろ――超高層ビル群を疾走するスリルを君に!「ミラーズエッジ」レビュー(1/2 ページ)

PS3/Xbox 360でリリースされるファーストパーソン・アクションアドベンチャー「ミラーズエッジ」。ビル群を駆け抜け跳躍するスリリングなアクションを体感せよ!

» 2008年12月11日 16時10分 公開
[増山裕樹,ITmedia]

エレクトロニック・アーツが送る新感覚のファーストパーソンビュータイトルが登場!

 12月11日にプレイステーション 3/Xbox 360、そして先日2009年1月22日に発売することが決定したPC版も予定されている「ミラーズエッジ」を手がけるのは、FPS「バトルフィールド」シリーズの開発元で知られるEA DICE。本作は、走る、跳ぶといった己の肉体のみで障害を乗り越えていく「パルクール」と呼ばれるエクストリーム・スポーツの要素が多く取り込まれており、ゲーム中では壁を使った三角跳びやウォールランなどのアクションも簡単操作で行える。本レビューでは、Xbox 360版についての内容をお届けする。

主人公のフェイスは、アジアンビューティーといったビジュアルだ
街は非常にシンプルな色使いで構成されているが、とても洗練された印象を受ける

厳しい情報規制が行われた世界で暗躍する運び屋集団「ランナーズ」

 ミラーズエッジは手紙やインターネットなどのありとあらゆる情報が政府に監視されている近未来的な世界が舞台となっている。その世界で、安全確実に情報を受け渡しする唯一の方法は、情報を「手渡し」で運ぶこと。自らの脚で情報を伝達する運び屋集団「ランナーズ」は情報規制社会の中、政府の目をかいくぐりながら暗躍している。主人公のフェイスはランナー(運び屋)の中でもひときわ優秀な存在とされている。ある日、濡れ衣を着せられ逮捕されてしまった妹を助けるため、フェイスはビル群へ走り出していく。

 一人称視点のゲーム画面は、駆け抜けるスピード感やビルからビルへのジャンプを非常にスリリングなものにしてくれる。また、FPSタイトルによく見られる画面上に体力やミニマップなどの表示が本作ではほとんど無く、常時ゲーム画面に表示される情報は画面中央のレティクル(照準)のみで、キャラクターの視界がそのままプレイヤーの視界になる。

フェイスと同じく「ランナーズ」のトップランナーの1人であるセレステ
ビルとの間にかけられた心もとないパイプも道の1つとなる

ステージクリア後は、アメコミ風のアニメーションムービーが挿入される

さまざまなアクションを駆使して障害物を突破!

 操作方法は、左スティックで移動(走り)、右スティックで視点移動、Lトリガーでしゃがむ、LBボタンでジャンプと基本となる部分はほとんどが左手側の操作で行えるのが特徴的だ。障害物に引っ掛からずに走り続けると次第に勢いがつき、ジャンプやスライディングの距離などが長くなる。そしてRトリガーで攻撃、RBボタンで180度ターンができる。これらの操作を組み合わせることでスライディング(走っている最中にしゃがむ)や三角跳び(壁に向かってジャンプし、ターンをしてジャンプ)といったアクションも可能だ。

 プレイヤーは武器を携行せず、攻撃は素手で行う。しかし、敵と対峙した際、敵の武器が赤色になった瞬間にYボタンを押すことで武器を取り上げるアクションが可能だ。武器が赤くなるタイミングはシビアだが、Xボタンの「リアクションタイム」を発動させることで、一定時間全体の動きがスローモーションになり、敵の武器を奪うことが簡単になる。なお、リアクションタイムは1回しか使えないが、一定時間勢いをつけて走ることで再チャージされる。武器は両手持ちのものを持つと、移動スピードやジャンプ力が落ち、掴まるアクションもできなくなり、動きに大きな制限がかかってしまうので、時には武器を使うか使わないかの判断も重要。

壁に掴まった状態からは登るだけでなく、他の場所へ飛び移るという選択肢も
足場が無い場所でも、壁に沿って跳ぶとウォールラン(壁走り)ができる

障害物を潜るときに使うスライディング中は攻撃も可能だ
敵の持っている武器によって、武器を取り上げるときのアクションは異なる
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