KDDは1月25日,対戦ゲーム用ネットワークサービス「マッチングサービス」を,3月1日から提供開始すると発表した(右下写真)。このサービス上で,カプコンのDreamcast用格闘ゲームが快適に通信対戦できるようになる。
「マッチングサービス」は,既に提供されているKDDのデータ・オン・デマンドサービスをベースに,同社が新たに開発した交換制御装置によって提供されるもの。
このサービスは,送信されたデータが相手側に70ミリ秒以内で届く高速性を実現しているという。また接続相手の情報秘匿機能により,個人情報の漏洩を防ぐことにも成功している。
料金は対戦した人に分割課金(要は「ワリカン」)される仕組み。ユーザーは,最寄りのPOIまでの通信料金のみを負担するだけで,全国一律の料金でゲームを楽しむことができる。
例えば,5分間対戦ゲームを楽しんだときの片方のプレイヤーの通信料金は55円〜65円程度になるという。国際展開も計画されているほか,ゲーム以外にも株式やオークションなどの利用も検討されているようだ。また,このサービスは異なるゲーム機間での対戦も実現するという。今回発表されたDC以外のプラットフォーム用でも,「マッチングサービス」対応ソフトの登場が期待される。
都内で行われた「マッチングサービス」の発表会において,このシステムは,カプコンからKDDへ開発依頼があったということも,KDDの取締役である平田康夫氏から明らかにされた。
そのカプコンは,この「マッチングサービス」に対応する最初のゲームとなるDreamcast用対戦格闘「MARVEL VS. CAPCOM 2」(5,800円)を3月23日に発売。
ほかにも,「POWERSTONE2」(左写真),「SNK VS. CAPCOM(仮)」「私立ジャスティス学園2(仮)」「ストリートファイターIII 3rd STRIKE」(すべてDC用)を「マッチングサービス」対応ソフトとして順次リリースするほか,既に発売されているDC用タイトルを「マッチングサービス」に対応させ再販することも明らかにされている。
カプコンの専務取締役,大島平治氏は,「KDDのシステムにより,ネットゲームの将来がバラ色になった。カプコンはこのシステムに,ゲームをはじめ,たくさんのコンテンツを提供していく」とした。
なおKDDでは,カプコン以外のメーカーとも「マッチングサービス」を利用したサービスを展開していく意向だ。
[原 毅彦,SOFTBANK GAMES]
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