セガ・エンタープライゼスは1月31日,CSK,CSIとDreamcast(写真)によるCATVインターネット接続の導入試験を,全国主要ケーブル会社約30社と共同で開始すると発表した。
セガは,各ケーブルテレビ会社に総数2000台のDreamcastを無償配布し,これを契約家庭に設置。実サービス開始に向けてのフィールドテストを開始する。セガでは,このテストを通じて,ユーザーの反応や使い勝手といったデータ収集を行う。
今回導入試験が行われるのは,タイタス・コミュニケーションズ,ジュピターテレコム,KDDメディアネットなど。これらのケーブルテレビ局におけるホームパス(軒先までケーブルが敷設されている世帯数)の総数は約650万世帯。
Dreamcastがケーブルインターネット接続を実現したことにより,高速常時接続で定額料金によるインターネットサーフィンが楽しめることになる。また,今後リリースされる予定の「ドリームキャストカメラ(仮称)」による,ビデオチャットやビデオメールといったコミュニティーサービスも提供されるはずだ。
試験後にCATVアダプタキット発売
セガでは導入試験後,今年春にもCATV局経由でCATVアダプタキットなどを販売し,ケーブルインターネット・Dreamcastの本格的な展開を開始する計画だ。
今回,セガが開発した高速インターネット対応システムは,最高10Mbpsの通信が可能なDC用LANアダプタと専用ブラウザで構成される。LANアダプタはDCに標準搭載されているモデムと差し替えるだけで利用できるという。
ケーブルインターネットのサービスを受けるためには,インターネット接続サービスを提供しているケーブルテレビ会社と契約する必要がある。ケーブルテレビ会社にネットワーク接続をするためのケーブルモデムを設置してもらい,これに前述のLANアダプタを装着したDreamcastを接続することになる。
同社では,高速で常時接続可能であるケーブルインターネットならではの特徴を活かし,さまざまなサービスをケーブル会社向けに順次提供していく計画。さらに,ADSLや光ファイバーによる接続も可能となるため,これら高速回線へのDCによるサービス展開も検討されているようだ。
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協力:「ドリームキャストマガジン」編集部
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