2000年3月15日 更新

エニックスと富士通がネット利用の
「情報エンターテイメント」に注力

　エニックスと富士通は3月15日，ネットワーク競馬情報エンターテイメント「かちぱか」を共同プロジェクトとして5月から発売・運営開始すると発表した。

　発表会においてエニックスの常務取締役 営業本部長である蟹江元氏は，「エンターテイメントはゲームだけではない。リアルタイムに変化していく情報を使った楽しみ方もあるはず。われわれはこうした“情報エンターテイメント”に注目している」と話す。

「かちぱか」は，エニックスが販売するWindows用クライアントソフト（CD-ROMで供給・9,800円）をポータル画面とし，このソフトと連動するインターネット上の「かちぱか」ホームページで，さまざまな競馬に関するサービスやコミュニティを楽しむことができるもの。ソフトの開発とネットワークの運営は富士通が行う。

　ホームページ上では，JRA-VANデータと競馬情報の検索・閲覧・分析などを行うことが可能だ。両社の説明によれば，同ページにアクセスすると，最新のレースも含む各種競馬データがダウンロードされ，過去のレースのもようを閲覧できたり，かけあわせ分析などもできるという。

　さらに，ユーザー独自のアルゴリズム解析で予想も可能。ホームページで優秀なアルゴリズムの順位なども競えるほか，BBSやチャットなども利用できる。サービス開始は5月19日。

　ネットワークサービスの提供価格は1,500円／月（JRA-VANデータ料含む）。支払は，CESA GAME.COM課金システムか@niftyで行うことになる。

　両社では，今後も「情報エンターテイメント」に注力していく意向で，現在「かちぱか」以外にも2本ほどのタイトルを開発中とのこと。また，ネットワーク機能を持ったコンシューマーマシンでも，同様のサービスを提供したいとしているが，現時点では全く未定のようだ。

[原 毅彦，SOFTBANK GAMES]

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