3月26日の朝日新聞紙上などで,「任天堂が携帯電話と一体型の次世代ゲームボーイを2001年に発売する方針」という主旨の報道が行われた。
報道内容については,山内溥任天堂社長がインタビューの中で明らかにしたものだということだが,これについて,弊社が任天堂広報に電話取材した結果,携帯電話と一体型の次世代ゲームボーイについては,現在設計段階にあるため,どちらの機能をメインにするのか,どのような形状にするのか,といったことも確定はしていない,という。
「新ハードを発売することよりも,そのコンテンツとしてのソフトのアイディアを練ることを先行させ,電通と共同で設立した“エヌディーキューブ”などでそのコンテンツ作りを全面的に進めていく方針」(任天堂・広報)だという。
その前に,ゲームボーイカラーと既存の携帯電話をつなぐ接続アダプターを今秋にも発売し,「ポケモン」などのデータを通信により,追加・交換するといった機能を実現する。接続アダプターについては,既に商品と同等のものが完成しており,あとは製造段階でどれだけの数を用意できるかということを睨んだ上で,秋の発売になりそうだという。
また,8月に発売が予定されているゲームボーイアドバンスドについては,携帯電話の機能の進歩や,ネットを使ったコンテンツに対応するようにハードのバージョンを上げている状況。また,接続アダプタの発売より先に出す意味がなくなってしまうため,発売時期は再度検討中ということだ。
今回の報道で,携帯型ゲーム機市場では圧倒的な強さを持つ任天堂の新戦略が明らかになってきた。正式な発表の時期も明らかにはされていないので,今後の動向からは目が離せない状況と言える。
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