プレイステーション2の発売時には,プレイステーション・ドット・コムによる大々的なオンライン販売が話題を呼んだ。ソニーグループの新しいチャレンジとして大きなインパクトを業界に与えたが,既存の販売店や流通関係者には痛手となったことも確かだろう。
SCEJの「ご愛用者アンケート」調査によれば,インターネットを通じてPS2を購入したと答えた人が44%に上ったという。200万台という出荷数にして,この比率は非常に大きな意味を持つ。
これについては,久夛良木社長は「若干ミスリーディングだったかもしれない」とコメントした。インターネットといっても,一般の販売店がインターネットを通じて販売した数も含まれているからだ。
もちろん,その分を割り引かなくても,ユーザーの半数以上がリアルな販売店から購入したことも確かである。と同時に,ソフトに関しては,ゲーム専門店が33%と最も多く,玩具店,電気店,カメラ量販店,レコード店,スーパー,ディスカウントショップ,デパートの合計が41%で,インターネットでの購入比率は15%にとどまった。
PS2本体については品薄状況も予想される中,購入をあらかじめ決めている人が,なるべく確実に入手する方法としてインターネットを選んだもので,ソフトについては実際に手にとって購入を決めたいユーザー心理が根強いのだろう。
今後SCEJでは,販売店に対するサポートを強化し,統一イメージの展示用什器などを提供するなど,店づくりへのさまざまな提案をしていきたいとのことだ。
PS2本体の購入場所
インターネット |
44% |
販売店 |
50% |
不明 |
2% |
その他 |
3% |
プレゼント |
1% |
PS2ソフトの購入場所
インターネット |
15% |
ゲーム専門店 |
33% |
カメラ量販店 |
10% |
スーパー,ディスカウント店 |
9% |
レコード店 |
7% |
玩具店 |
6% |
電器店 |
6% |
デパート |
3% |
「ご愛用者アンケート」より
[SOFTBANK GAMES]
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