一体何台のプレイステーション2本体を「WORLD PC EXPO 2000」の会場で見ただろう。多くのメーカーがこの新ゲームプラットフォームに注目して，新しいビジネスを展開しようとしていることを痛感できた。

　まずはソニー。デジタルカメラ「サイバーショットP1」を使ったPS2の“ピクチャーパラダイス”構想に対応したソフトがいくつか出展されていた。

　メインは先日発表されたばかりの「ゴルフパラダイスDX」（ティーアンドイーソフト）。デモでは，実際に来場者の顔をサイバーショットで撮影。そのデータを「ゴルパラDX」のゴルファーの顔に貼り付け，自分自身（の顔が付いたキャラ）がゴルフ場をラウンドすることまで，実際にできたのだ。デジカメを見に来たビジネスマンたちも，これはびっくり。OLたちにも大ウケだったぞ。

　ほかにもソニーから，同じく撮影した顔を貼り付けて“あっち向いてホイ”などが楽しめる「フェイスファンタジー」が参考出展されていた。さらに，先日開催された「CEATEC JAPAN」にも出展されていたサンソフトのPS2用ブラウザソフト「EnjoyMagic」もデモされていた。説明員によれば，サイバーショットで撮った映像をメールで簡単に送ることもできるという。

　PS2用プリンタの「popegg」も出展され，撮影した映像をその場でプリントアウトするなど，PS2のさまざまな展開を期待させる出展となった。

　プリンタといえば，エプソンブースでも発表されたばかりのPS2対応はがき作成ソフト「カラリオ はがきプリント」をデモ。展示スペースでは，PS2と同社のプリンタPM-820を接続し，年賀状などを作成・出力するところまで体験できた。

　説明員によれば，「カラリオ はがきプリント」は，パッドでも簡単に操作できるように，あらかじめ用意された葉書用素材を選択するだけの仕組みにしたという。実際，画面はサイズや文字などを順番に選択するだけの分かりやすいデザインとなっていた。デジカメなどで撮影したデータを張り込むことも可能だという。PM-820のほか，PM-900CやPM-880Cなどといった，同社の最新プリンタでも利用可能だ。

　そして，Dreamcastや64DDでも採用されているWEBブラウザ「NetFront」のPS2用も，アクセスのブースで参考出展されていた！　実際にモデムを介してインターネットにアクセスしていたぞ。なかなか快適な使い勝手が嬉しい。

　PS2用は，最新バージョンとなる「NetFront v2.6」をベースにしたもの。従来のバージョンと比較すると，SSLなどセキュリティ面の向上が図られているという。これにより，e-コマースなどでも安心してPS2をネット端末として利用できることになる。

　今後は，PS2用モデムにバンドルするなどの展開も企画されているようだが，まだ一切未定だという。ただし，とある大手ゲームメーカーのサイト専用プロバイダーには既に出荷されることが決定した様子。

　クリエイティブでも，ご存知PS2にピッタリのオールインワンサラウンドシステム「PlayWaorks 2500」を出展。

　リアスピーカーもパイプにより設置し，PS2の「アーマードコア2」や「真・三國無双」などが，迫力のサウンドでプレイできたのだ。まだ，ゲームのサラウンドが未体験の方，「WORLD PC EXPO 2000」のクリエイティブブースで一度お試しあれ。

[SOFTBANK GAMES]