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セガ・佐藤副社長「DCは情報化社会に貢献している」
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現在,全日空ホテルにおいて「産業・社会情報化基盤整備事業 成果発表会」が開催されている。10日まで。
初日の今日(9日),この発表会に併設されている講演会に,“時の人”セガの代表取締役副社長・佐藤秀樹氏が登場。IT産業を支えるビジネスマン約200名を前に「次世代家庭用情報端末による 地域・家庭情報化」と題して,講演を行った。
ネット機能を持つ同社のゲーム機「Dreamcast」が登場したことにより,PCでは敷居の高かったネットへのアクセスも,安価で手軽に実現することができるようになったことはご存知の通り。佐藤氏は,「セガは高齢者やキーボードが苦手なユーザーに,DCという高度情報社会への入り口を作り,社会に貢献していく」と胸をはる。
また,ゲームメーカーの副社長らしく,「ネット時代はすべてのユーザーが情報の発信者・受信者となれる。今まではゲームクリエイターがヒーローだったが,ネット時代は遠隔地で接続されたユーザーが,情報発信やゲームの勝敗でヒーローになれる」と,新しいゲーマーのあり方について語った。スーツの若者たちが頷いているのが印象的だった。
次いで壇上に立った,シーエスケイのeコミュニティ・プロジェクト部長である小林 彰氏が,各地で行われていたDCの実地検証の結果について報告。
大阪や神戸などで行った検証によれば,DCという手軽なネット端末はユーザーのネット参加への促進となるという声が挙がったようだ。やはりパソコンという情報機器へのアレルギーは大きい,とCSKでは判断している。今回の実地検証の主なターゲットが主婦であったことを考えると,この検証結果は注目に値する。
また,渋谷では商店街活性化にWebを利用するという検証も行われ,店主100名に地域の情報化に活用できると好評だった模様。さらに,DCのTV電話機能を使った具体的な事例が,この「産業・社会情報化基盤整備事業 成果発表会」展示スペースにも出展されていたので,追ってレポートする。
[原 毅彦,SOFTBANK GAMES]
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