3Dグラフィックカード「VOODOO」シリーズなどで知られる米・3dfxは11月15日,グラフィックカード市場からの撤退を正式に発表した。
3dfxインタラクティブは,メキシコにあるグラフィックカード生産工場を閉鎖し,今後はOEMとライセンスビジネスに専念する計画だ。しかし,PC用のカードはもう作る予定はなく,コードネーム「モザイク」と呼ばれる,コアグラフィックチップのみの供給になる。「モザイク」は,デスクトップPC,ゲーム機,モバイルPC,携帯電話などへのライセンス契約が進んでいるという。
同社は,'98年からグラフィックカードの分野でナンバーワンの地位を築いていたが,近年は生産の遅れと供給不足などから,その主導的地位を他社に奪われていた。
最近発売された「VOODOO 5」はさまざまな受賞をしたにも関わらず,発売日の延期が3dfxインタラクティブの経営を直撃しており,今年8月の決算では,予想を下回る会計報告をしている。
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