エルゴソフトは，米国のソフトウェアメーカー・Planetweb社との提携を発表した。これにより，エルゴソフトはplanetweb社が開発したPS2向けインターネットソフトの日本総販売代理権を取得。その第一弾としてプレイステーション2用インターネットブラウザソフトとMP3ソフトを今年度中に発売する。

　Planetwebは，情報家電などnon-PC系のブラウザ開発に実績があり，北米のDreamcast用ブラウザの開発，ライセンス提供なども行っている。同社の社長・Ken Soohoo氏は，「自分自身，ゲームが好きなので襟川さんのような偉大なゲームプロデューサーと一緒に仕事ができて嬉しい」と話し，一方のエルゴﾞソフト襟川社長は，Planetwebのブラウザに「一目ぼれした」と発言。両社の良好な関係を伺わせていた。

　本日（11月29日）都内で行われた発表会では，Planetweb社日本法人社長の山本氏自らがデモを行い，このPS2用ブラウザの特徴を紹介した。

　このブラウザは，PS2の標準フリッカーフィルターの性能を最大限に活用。リアルタイムの文字種生成やアンチエイリアスフィルターの技術により，TVのNTSCでもかなり綺麗な画像を実現している。

　HPを見るための機能は，HTMLはもちろんのこと，すべてのスタイル（英字），セキュリティを確保するSSL3.0，動くアニメが表示できるFlash3.0など，充分な機能を搭載。また，操作性も考慮されており，縦・横・斜めが自由に移動できるほか，好きなところでページを止めるたり，虫眼鏡機能で一定範囲を拡大することも容易だ。

　もちろんメールの送受信もでき，添付ファイルでセーブデータをするような使い方も可能。書き込みは画面に表示される仮想キーボードを使用して入力する。よく使われる“http://”や“.co.jp”といった文字列は専用ボタン化されるなど，コントローラでもストレスなく書き込めるようになっているようだ。

　気になる価格だが，「ゲームソフトに比べ安い価格になる」（エルゴソフト・浅見氏）とのこと。今後は，コーエーのゲームサイト「GAMECITY」と連携する企画も進行しているそうで，PS2によるネット利用者の増加に期待が高まる。

[SOFTBANK GAMES]