セガは,ソルクスデザインアソシエイツ(Solx)との係争で下されていた「セガ本社2号館の差し押さえ」について,強制執行の停止および執行処分取り消しの申し立てが認められたことを発表した。
この係争は,平成10年1月23日付でSolxからセガに対し,メガドライブのコントローラーについて,10億円の支払を求める特許関係訴訟が東京地方裁判所に提起されたもの。
セガ側は,Solxの主張が理由を欠くものとして裁判を争っていたが,9月28日に10億円の請求額に対して5000万円の支払およびこれに対する年6%の金利の支払を同社に命じる判決が下り,仮執行の宣言がついていた。
セガでは,この判決に対し控訴審で争うため,仮執行宣言について担保提供はしていなかったという。これに対しSolxは,仮執行宣言に基づき弊社本社社屋および土地につき,強制執行の申し立てを行ったため,11月1日,東京地方裁判所によりセガ本社2号館の土地および建物につき強制競売手続開始の決定が下されていた。
この強制執行手続については,既に東京高等裁判所に対し,担保の提供を行い,強制執行停止および執行処分取消しが認められている。
また,当該競売開始決定は,あくまで,本係争案件に関連して行われたものであり,セガの支払能力の理由によるものではないという。
セガは今回の判決に対して東京高等裁判所に控訴しており,現在係争中。
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