マイクロソフトは本日(1月30日),同社において,プレス向けにXboxのセミナーを開催した。
壇上に立った同社・Xbox事業部アドバンストテクノロジーグループの吉岡直人氏は,「Xboxはゲームクリエイターやデベロッパーが,従来の家庭用ゲーム機では表現できなかったことを実現するためのプラットフォームとして創った」と説明。
昨年,豪州で発表された開発者向けのサポート「Xbox Independent Developer Program」「Xbox Incubator Program」(詳細はリンク先を参照)の,日本での展開も検討したい旨も明らかにしている。Xboxが「表現者」としてのクリエイター・デペロッパーに対し,広い間口を用意していることが見受けられる。
今回のセミナーではグラフィック周りを中心に説明が行われた。吉岡氏は,「家庭用ゲームのグラフィックは,ポリゴン競争から“深み”の表現の時代になった」と話す。Xboxは空気感や奥行きを感じさせるグラフィックを実現するとし,いくつかのデモを行った。
特に,ピクセルシェイディングのデモでは,光源計算をリアルタイムに,ピクセル単位で行えることを強調。地球をベースにした凸凹表現(バンプマッピング)のリアルさを伝えるデモも実施した。続いてティーポットに「毛」を生やすデモや,3つのポットを並べて手前と奥のポットがぼかした被写界深度のデモ,さらには山に映りこんだ飛行機の影を使い,ここでもXboxの表現力が優れていることもアピール。
いずれも単に美しい映像というだけでなく,表示された物体の存在感を感じることができた。
このセミナーでは,先日CESでお披露目された専用ゲーム「Malice」もプレイできた。前述のピクセルシェイディングが施され,キャラクターの影なども自然に再現。さらにゲームフィールドの床や壁には凸凹を再現し,リアルさを向上している。
[SOFTBANK GAMES]