テレビ東京，NTT東日本，日経新聞社，シャープら7社は本日（2月5日），ブロードバンドネットに向けた放送コンテンツの供給事業を行う新会社「テレビ東京ブロードバンド株式会社」（TX-BB）を，3月1日付で設立することを明らかにした。資本金は4億6,500万円。

　7社の中にはゲームメーカーとしても知られるNECインターチャネルの名前も。ほかに，コンテンツジャパン，QUICKも参加している。

　新会社TX-BBは，テレビ東京やコンテンツホルダー各社が持つ映像コンテンツを，テレビ東京HPでの配信に加え，ISP事業者，検索エンジン事業者，各種ポータルなど，さまざまなチャネルを通じてネットユーザーへと届けていく。

　テレビ東京の代表取締役社長・一木豊氏は，新会社設立の最大の狙いは“コンテンツの流通市場を作る”ためと説明。

「ブロードバンドの普及は予想以上に早く，CSやBSとは規模の違うレベルでコンテンツ配信ができそうだ。しかし，大手検索エンジンサイトなどに，従来のマスメディアはとても太刀打ちできない。そこで異業種各社と手を組み，コンテンツ供給の輪を創くっていく」（一木氏）。

　これを実現すべく，テレビ東京の地上はテレビ局の強み，日本経済新聞とQUICKの経済情報コンテンツ，NTT東日本のインターネットビジネスのノウハウ，シャープのPDAや携帯電話やアニメ技術の利用，NECインターチャネルのデジタルソフト流通ビジネスのノウハウ，コンテンツジャパンの持つインターネットアニメ制作技術を結集した，という。

　新会社では，テレビ東京で放送している経済ニュースやアニメ番組などを中心に一般番組を配信予定。発表会会場でもザウルスや携帯電話で番組を流すデモも行われた。

　収益は有料コンテンツと広告などで得る計画で，「3年後には最低でも50億円の収益を出す」（一木氏）ことを目標に，今後もISPや各種ポータルメーカーなど，さまざまなメーカーと提携の話を進めていくという。

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