3月末に開催される「東京ゲームショウ2001春」での,ビル・ゲイツによるお披露目に向け,マイクロソフトが準備を進めるゲームコンソール「Xbox」だが,そのスケジュールは予定通りに進みつつあるようだ。
日本では,1月末に報道関係者向けの説明が行われた米NVIDIA製の2つのプロセッサ「XGPU(Xbox Graphics Processing Unit)」および「MCPX(Xbox Media Communications Processor)」は,2月14日に生産工程に入ったとアナウンスがあった。(関連記事参照)
XGPUは3Dグラフィック関連,MCPXはサウンドとネットワーク関連を司るプロセッサで,インテルのPentium III/733MHzとともに,Xboxのハードウェア面でのコアとなるものだ。これらが製造工程に回ったことで,今秋とアナウンスされているXboxの発売スケジュールの実現に一歩近づいたと言える。
また,2月13日には米Discreetがマイクロソフトとの技術提携を発表。同社の3Dグラフィックツール「3ds max」をXboxでのゲーム開発者向けに機能拡張して提供するとしている。Discreetは米Autodeskの事業部門で,3ds maxはプロユースの3Dグラフィック・アニメーションツールとして既に定評がある製品。開発者向けの環境も着実に整備されていることをアピールする点で一役買うことだろう。
また,ソフト面では2月15日,新たに米Take-Two Intaractive Softwareが,Xbox向けタイトルの開発を開始していることを明らかにしている。具体的には「Grand Theft Auto 3」「4X4 EVO 2」といったタイトルが挙がっている。同社は「the Midnight Club:Street Racing(日本名は湾岸Midnight Club)」「Duke Nukem」といったソフトを取り扱っている企業だ。
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