ジェイビートゥビー（JBtoB）は本日（3月7日），ハドソンらの協力を得て，百貨店・スーパーなど流通業向けに顧客属性付POSデータを集計・分析し，インターネットを介して提供するASP事業を本格展開していくことを明らかにした。

　ハドソン以外にも，富士通，キリンビール，アサツー ディ・ケイ，サイベースといった大手各社が協力メーカーに名を連ねている。

　JBtoBが展開するASP事業は，同社が昨年年10月に完成したWeb顧客分析システムによるサービスをベースとしたもの。このシステムを利用する百貨店やスーパーなどは，販売店舗，商品名，会員カード利用による顧客属性など数十項目の商品販売データを，毎日，JBtoBのデータセンターに送信。データセンターでは，クロス集計・分析し，翌日，インターネットを介して，利用者に分析データを提供するという。

　利用者側の作業インタフェースは，PCのインターネットブラウザを使うことになる。従来，同種の分析データを得るためには，独自に専用のコンピュータシステムを構築し，ソフトウェア開発が必要となっていた。今回発表されたシステムは，現在使用しているPCがそのまま利用できることなどから，パッケージ型のアプリケーションを使用する場合に比較して，約6分の1のコスト削減を実現できるという。

　ゲームメーカーとしても知られるハドソンは，今回の事業における高速データベース技術を提供。

　今後はWeb顧客分析システムの本格展開によって得られるデータベースマーケティングを利用し，Java対応の携帯電話をはじめとする各種携帯型ネットワーク情報端末を利用した情報提供サービス事業の足がかりとしていく計画だ。ハドソンは，'89年にデータベース事業に参入している。

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