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統一規格で開発されたサッカーロボが3社から登場
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3月25日まで開催される「東京おもちゃショー」の会場において,タカラ・トミー・バンダイの3社が「ロボカップトイズ」の新製品を発表した。
「ロボカップ」は,子どもたちの科学技術への興味にきっかけになることを狙い,教育とエンターテイメントを融合したもので,将来のロボット研究の中核的人材の育成支援をも目指したもの。国際的な展開が図られており,「2050年までに,完全自立型の人間型ロボットのチームで,サッカーのワールドチャンピオンに勝つ」という壮大な夢に向かって組織が運用されている。
この「ロボカップ」国際委員会が展開する,オープンアーキテクチャの統一規格のもと,各社で製品を開発。同一ルールのもと競技などを行っていく。
今回,3社から発表された製品は,この統一規格にのっとったラジコンタイプのサッカーロボット。複数の企業から独自の製品が出展されているのに,操作するリモコンコントローラーがすべて同じものであることもオープンアーキテクチャであることを実感させられた。
各社から登場したサッカーロボは,いかにボールを敵ゴールに運ぶかが,メーカーごとに考慮されていて面白い。
タカラの「ジェイストライカー」は,捕らえたボールを自動的に挟み込むキャッチ機構を持つ。シュートユニット下部に装備されたリフト機構は,本体を持ち上げ,ループシュートを強力に放つぞ!
トミーの「ブレイクリーガー」は,スピード重視のロボットだ。ボールを運ぶにはブルトーザーのようなキャッチングバケットを活用する。このバケットの角度を変えることで,キーパーなど特定の動き専用マシンにすることも可能だ。
バンダイの「フィールドコマンダー」は,くわがたのように,ボールを素早く挟み込む機構が特徴。しかもボールを持ち上げることもできるのが嬉しい。
価格はすべて4,980円(予定)。これら「ロボカップトイズ」は6月発売予定。この夏は,未来のロボットを創り出す少年たちの人気者になりそう。2050年には「ロボカップトイズ」の子孫たちが,ワールドカップのフィールドに立っていることを期待したい。
[SOFTBANK GAMES]
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