本日（4月6日）行われたデジタルエンタテインメントアカデミーの入学式で，ゲーム業界の重鎮たちがゲームクリエイターのタマゴに向けてエールを贈った。

　まず来賓として入学式の壇上に上がったのは，コンピュータエンターテイメントソフトウェア協会・専務理事の渡邉和也氏。「ゲームの領域は電話やインターネットなどに活躍の場がどんどん広まっている」と，ゲーム業界の現状について説明。

　次いで壇上に立ったコンピュータソフトウェア著作権協会の専務理事・久保田裕氏が，「いろんな著作物に触れて，情報の取捨選択能力をつけることを目指してください」と挨拶したほか，「グラフィックデザイナーやプログラマーは，“なるもの”ではなく，“やるもの”」（エニックス代表取締役社長・本多圭司氏），「ユーザーに楽しみを提供する，という立場を忘れずに2年間頑張ってください」（ハドソン取締役・高田秀雄氏）と，これからの学生生活に対するアドバイスをおくっていたぞ。

　また同日には，カプコンの執行役員で，第二開発部長の稲船敬二氏による講演会「ゲームとクリエイターの未来」も開催。

「学生時代は，常に自分との闘いです」という言葉で講演を始めた稲船氏。「誘惑に負けず，自分がやりたいと思ったことを貫くことが大事」「自分が一番でないことを（人の意見を認めることを），常に頭の中に置いて頑張ってください」という，稲船氏自身の体験談を交えた心からの言葉に，メモをとる新入生の姿もちらほら見られていた。

　ほかにも，「鬼武者はバイオハザードを認め，そして黒澤映画のようなゲームを作りたいというところから始まった。でも僕のアイデアを蹴られたこともあった（笑）」とPS2初のミリオンとなった鬼武者の裏話もポロリ。

　最後に稲船氏は，「ゲーム業界には“若い力”が必要。われわれもいかに新しい人を活用していくかを考えているので，努力をして，ぜひゲーム業界に飛び込んでほしい。」と，新入生に向けてエール。入学式をしめた。

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