本日（4月26日），故・大川 功氏のCSK・セガグループ合同葬が都内で行われた。

　会場のホテルには3つの式場が用意され，参列者用の合計約5000の椅子で埋め尽くされた。同時に，大阪，名古屋にも特設会場が設けられ，中継が行われている。式場の前に展示されていた，大川氏による書の見事な文字に見入っている人も多数いた。

　スクリーンで大川氏の経歴が流され，CSKが上場したころの映像なども見ることができ，会場に集まった日本の企業のトップは食い入るように見ていたはずだ。

　CSK代表取締役会長の福島吉治氏は，弔辞の言葉として

「（大川氏は）自分の感性に従って“予兆”という，ベンチャービジネスの時代を切り開いてきた。その精神を受け継ぎ，CSK・セガグループを最強のIT・ネット企業にしていく」と大川氏に語った。福島氏の挨拶から，大川氏が癌と正面に向かい合って闘ってきたことも明らかにされ，会場からの悲しみを誘っていたようだ。

　ユニ・チャーム社長の高原慶一朗氏，元松下電器産業社長の谷井昭雄氏らの弔辞では，いかに大川氏がベンチャーの育成に尽くしたかが語られ，自由民主党の小泉純一郎氏やMSのビル・ゲイツ氏からも弔電が届くなど，故人の人望を感じずにはいられない。

　もちろん，セガ関連で多数のゲーム企業のトップが参列。SCEIの久多良木 健氏，CESA（コナミ）の上月景正氏，中山隼雄氏，入交昭一郎氏ほか，ゲームメーカー社長を多数見ることができた。

　参列者に配られた合同葬の式次第には，大川氏が書いた「感謝」の二文字が刷られている。残されたわれわれこそ日本のベンチャー，ソフト・ネットビジネスの基礎を築いた故人に感謝いたします。

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