米国時間の5月16日,ロサンゼルスで任天堂のプレスカンファレンスが行われたが,このカンファレンスの最後に行われた「米国市場に関する」質疑応答もアツかった!
さすが世界中のゲームマスコミが集まるだけあって,鋭い質問が相次いだ。さらに,謎の任天堂フリーク(写真)もやってきて,イベント後に色々質問を投げかけるなど,任天堂側もマスコミやファンの注目度の高さを改めて痛感したはずだ。
この質疑応答で明らかにされた新事実をピックアップしてみる。
●パナソニックのユニットの発売日やスペックなどは,一両日中にパナソニックから発表されると思う。プロトタイプがE3会場で展示される。
●キューブのコントローラは,本体に1つ添付される。
●ファースト/セカンドパーティーと,サードパーティーとの比率は,サードパーティーが50%以上になる予定(N64は50%だった)。
●今日発表した7つのタイトルのうち3つは,高年齢層がターゲットである(エターナルダークネス,ウェーブレース,NBAバスケットボール2002)。メトロイドのインパクトも大きいと思う。キッズ以外にも訴えるハードになる。
●GAMECUBEにもリージョンコードは存在する。リージョンコントロールしないとローカライズに時間がかかったりするし,このビジネスを正常な形に保つために必要だと思っている。
●サードパーティーのロイヤリティーの詳細は明かせないが,サードパーティーにとって魅力あるプラットホームであると思う。
●セガはファンタシースターオンラインといったオンラインゲームをもっているが,任天堂自身も,継続的に利益が出せるようになれば,いずれ始めるだろう。セガからもそういった話はきているので,協議中。8月に日本で開催されるスペースワールドでもっと詳細が発表できると思う。
●スクウェアソフトは確かにサードパーティーとしてメジャー。しかし,CUBE用ソフトは開発中かというと……将来は分からないが,お互いに信頼関係をもってビジネスができるかどうかがカギなので,その形でわれわれは判断すると思う。
●GAMECUBEのコピーやエミュレータについて,キューブに関しては今すぐコピーされることはないと思うし,GBAのカートリッジもそのまま物理的にハードウェアごとコピーすることはできないと思う。
もちろん特許そのほかで保護はしているが,PCのエミュレーションの問題は時間がたてば必ず起こってくると思う。PCの性能が上がり物理的にエミュレーションができるようになれば,どうしてもエミュレーション問題が起こるだろう。そうしたことはわれわれの産業に良い影響を与えないので止めたいと思うが,ソフトをサーバに上げて配るなどの行為を著作権法で押さえる以外に,われわれにできることはない。
●金融業界ではNECのチップの件などで,GAMECUBEの発売日に疑問をもたれているが,部品などについては既にすべてそろっていると思うので,約束の期日に発売できると確信している。
●ソフトはハードと同時発売がファースト/セカンドパーティーから2〜3タイトル。クリスマス,お正月時期までには5〜7タイトルの予定。サードパーティーのタイトルはそのあとに発売される予定。
●GBAの米国での予想として,500万台のハード,1500万のソフトが売れると思う(今年度中)。
[SOFTBANK GAMES]