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マーク・サニー氏ら「ジャック×ダクスター」の詳細を語る
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E3初日の本日(5月17日・現地時間),ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は,日本人プレス向けに「ジャック×ダクスター 旧世界の遺産」の詳細に関する発表会を行った。
バスで10分ほど,E3の会場から離れた場所で行われた発表会では,「クラッシュ・バンディクー」シリーズでお馴染みのNaughty Dog社長のジェイソン・ルビン氏&アンディ・ガビン氏,さらにCerny Games社長のマーク・サニー氏も出席。豪華な面々が日本人プレスの前に並んだ。
なお,「ジャック×ダクスター 旧世界の遺産」は,イタチの姿に変わってしまった親友を,元に戻すべく世界に旅立つ3Dアクション。
ルビン氏は,「従来は用意されたレールの上をなぞってプレイするイメージだったが,PS2という高性能ハードにより,今回の作品ではゲームの世界を自由に動くことができるようになった」と説明。
また,「クラッシュ・バンディクー3」は15人のスタッフが9ヶ月で完成させたが,今回の「ジャック×ダクスター」は,34人で2年以上の開発期間をかけていることも明らかにされた。いかに大きな世界を実現しようとしているかが痛感できる。
続いてガビン氏が,技術的な取り組みについて解説を行った。同氏によれば,複数の光源を当てた表現の導入や環境マッピングの強化,さらには遠くの場所を自然に描画する技術などを盛り込んだという。
ほかにも,いわゆる「3D酔い」をしないための試みなども行われているようだ。こうした技術的なものは,米国はもとより,日本や欧州のSCEなど関係者からの意見を柔軟に取り入れた結果とのことで,この辺りからもワールドワイド展開が本気であることを実感できる。
そして,日本のユーザーにもお馴染みのサニー氏も,流暢な日本語で「発表会にようこそ」と挨拶。さすが,“PS2に最初に携わる米国人になりたい”と,'99年に3ヶ月も日本に滞在していただけのことはある。彼は在日当時,PS2の描画エンジンを12個も開発したことなど,思い出を語ってくれた。
その後,SCEのスタッフにより,「ジャック×ダクスターは技術に注目が集まりそうだが,まずゲーム性ありき」であることも語られている。発表会場には試遊台が多数用意されており,実際にプレイしてみたところ,多彩なアクションが直感的に操作可能で,しかも自由に用意されたフィールドをシームレスに動き回ることができ,時間を忘れるほど楽しかった。
発売日などの詳細は明らかにされていないが,ルビン氏らによれば,あと半年から1年ほど,さらに内容を熟成し,日米欧でほぼ同時発売(各地域での発売日の違いを2週間以内にしたいとのこと)を考えているという。
[SOFTBANK GAMES]
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