1999年12月10日 更新

サイド・エフェクト社が戦略発表会開催
PS2用ミドルウェアを発表

　カナダのサイド・エフェクト ソフトウェアは，カナダ大使館と共同で，日本のマスコミ向けに同社の3Dソフト「Houdini」の日本戦略発表会を開催した。

　サイド・エフェクト ソフトウェアはトロントに本拠を置き，3Dアニメーションとスペシャルエフェクト製作用のソフトウェアを開発・販売している。「Houdini」は，「ファイトクラブ」「MATRIX」（写真）などの映画や，「500GP」「レジェンド・オブ・ドラグーン」「ファイナルファンタジーVIII」などのゲーム制作に使われている，高機能のCGツールだ。

　カナダ大使館地下のシアターで行われた発表会は，メルビン・マクドナルド公使の，主催者を代表しての挨拶から始まった。

　次に，サイド・エフェクト ソフトウェアの日本での販売代理店エヌ・ケー・エクサの水上昭部長からエヌ・ケー・エクサの役割等について説明の後，エヌ・ケー・エクサの前田慶太主任が，スペシャルエフェクトの作成やキャラクターアニメーションのモーションの編集など，「Houdini」の技術を具体的に紹介するデモを行った。

　そしてサイド・エフェクト ソフトウェアのグレッグ・ハマノヴィックCEO（写真）が「Houdini」を中心に，同社の技術の特徴や使用例の説明が行われ，ナムコの村田寿夫氏から，「クライシスゾーン」など制作に「Houdini」を使用したゲームの映像を流しながら，同ソフト選定の理由や利用法，今後の発展への期待などを語った。

　最後に，サイド・エフェクト ソフトウェアの日本市場での今後の戦略について，同社のリチャード・ハメル取締役から説明が行われた。ハメル取締役は，映像関連，特にゲーム開発市場へ注力していくという方針を明かし，「Houdini」ベースのオーサリングツールを加えたゲーム制作用ミドルウェア「プロシード3D」を開発すると発表し，その機能の概略などについて説明。

「プロシード3D」は，IRIX，WindowsNT，Linux対応で，PCとプレイステーション2を対象に開発が進められているが，そのほかのプラットフォームへの対応も予定されている。

　プロジェクトごとのライセンス販売の形で供給する予定で，「Houdini」を使用中のゲームメーカーなどを中心に，アナウンスを行っていくという。

[SOFTBANK GAMES]

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