1998年8月31日
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は,同社の北米,欧州の海外子会社がそれぞれの地域において,プレイステーションの価格の引き下げを行うことを発表した。
しかし,ライバルたちが追いすがってくるのを尻目に,SCEは8月21日にプレイステーションの生産出荷の累計が4000万台に達したことを明らかにした。そのうちわけは,日本が1300万台,北米が1430万台,欧州が1270万台。 '97年8月で2000万台,今年2月に3000万台というワールドワイドの出荷数を見ると,半年で1000万台の伸びというペースは未だに崩れていない。国内での出荷も'97年1月で500万台を記録,同年の年末には1000万台だったことを考えると,1300万台という数はプレイステーション人気が健在であることを表わしている。 ところで,かつての「標準機」であるスーパーファミコンは,1500万台を超えたところで,出荷台数が急に伸び悩んでいた。これはユーザーに行き渡ったためとも,ライバルたち,さらに任天堂自身の次世代機(懐かしい呼び方ですな)と呼ばれる新ハードの投入に影響されたためとも言われている。考えてみればプレイステーションも今年の年末から来年にかけて,この状況に近い状況が訪れる。 まだまだ「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」などの発売が控えているだけに,人気に陰りが出るとは到底考えられないが,スーパーファミコンのことを考えると国内のゲームユーザー(ライト層も含めた)には行き渡ったか? 期待のビッグタイトルも続編ばかりでは新規ユーザーが開拓できるとも思えない。かといって,4000万ものユーザーを見捨てるような,新ハードを嬉々として発表もできまい。 少なくても国内の伸びは鈍化してくるという意見もある中,SCEがウワサの「プレイステーション2」を仕掛けるのは果たしていつか? [橋本ビビン,ITmedia] |
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