1999年1月13日

コーエーが「三國志」など

PC用タイトルを中国で販売

 コーエーは1月12日,今月末から同社のパソコン用ゲームソフトを中国で販売すると発表した。

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コーエー
URL: www.koei.co.jp

 コーエーは,従来から北米,欧州,さらには韓国や台湾などのアジア圏で,同社ソフトを各国の言語に移植して販売してきた経緯がある。今回,急激に若者を中心にPCの普及が進んでいることなどを理由に中国市場への進出を決めたもの。

 中国では害私企業による出版事業が法律で規制されている。そのためコーエーの直接販売ではなく,同社の台湾における総代理・Acer TWPを通じて現地の方圓電子音像出版社を発売元とし,Acer TWPの現地法人である第三波軟件が販売を行う。

 1月末に中国で発売されるタイトルは,「三國志IV with パワーアップキット」で,中国の旧正月に当たる春節(2月中旬)までに「三國志 英傑伝」「水滸伝」(すべてWindows 95版)を同国内でリリースする計画。価格は108人民元〜168人民元(1人民元は約15円)。ソフトは中文簡体字に移植される。

 器が大きく伸びている中国のPC市場だけに,日本製ゲームタイトルの需要は興味深い。特に中国を舞台にしたタイトルを数多く抱えるコーエーにとっては,アジア最大のマーケットを開拓する意義は十二分にありそうだ。

[原 毅彦,ITmedia]

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