1999年2月8日
2月7日,東京ビックサイトにおいて,海洋堂/ワンダーフェスティバル実行委員会が主催するガレージキットの祭典「ワンダーフェスティバル'99冬」が開催された。 当日は雲一つない晴天に恵まれたが,季節は真冬! 東京湾からの冷たい海風にさらされつつも朝から(夜か?)熱心なモデラー(コレクター)たちが長いなが〜い行列を作って会場時間を待っていた。 「ワンダーフェスティバル」は,プロ/アマチュアディーラーが制作したガレージキットを展示・販売することが主な開催目的だが,有名モデラーやガメラスタッフのトークショー,ここ数年急増した中古トイ販売やコスプレなど,直接ガレージキットに関心がなくても楽しめる企画が盛りだくさんなイベントとなっている。 会場と同時に,人気ディーラーブースには限定商品を買い求めるようと長蛇の列が出来ていた。 ある知人は結局40分も並んでキャラクターフィギュアを購入(もちろん朝から並んで入場した一般入場者です)。疲れ切った表情ながら「買えて良かった」と言い残し,満足顔で帰っていった。
「ときめきメモリアル」「サクラ大戦」辺りも相変わらず多くのキットが販売されていたが,かつてほどの数はなかったか? ゲーム化された(される)アニメ作品のガレージキットでは,「カードキャプターさくら」「機動戦艦ナデシコ」関連を多く見かけたぞ。「宇宙戦艦ヤマト」の14万8,000円の巨大なキットは,思わず財布と相談してしまいそうに……。 「スーパーロボット大戦」で活躍した昭和40〜50年代のアニメロボットや,「スーパーヒーロー大作戦」で登場する実写ヒーローたちが,よりリアルになってキット化されており,僕らの世代は見て回るだけで感涙モノ。 ほかにも「サムライスピリッツ」などSNKの対戦格闘ゲーム,「ファイナルファンタジー」「メルティランサー」などのキットも見ることができた。「あすか120%」のファミリーソフトなども出展していたぞ。またビームエンタテインメントが劇場アニメ「ガンドレス」のCD-ROMを配布しており,人を集めていた。 中古TOYは,30年前のオモチャも販売されていて驚き! 大昔の「超合金」やプラモデルと並んで幻のゲームハードもいくつかあったぞ。インテレビジョン欲しかったなぁ……。帰り際にSG-1000用のジョイスティック(PC-6001にも使える!)を購入したのはナイショだ。ほかにもレアアイテムがいっぱいで,次回は貯金をおろしてから行くことが決定(笑)。 今回驚いたのは,非常に増えたコスプレイヤーの人数だった。変身するために更衣室の前は長蛇の列となり,12時を回った時点でもその列は切れることがない。 当然コスプレも多種多様で,ゲームキャラや股下3センチ位のミニをはいた女のコ(目の毒だった…),バッシュ・ザ・スタンピートや新ゲッターロボまでが会場内をのし歩き,会場に花を添えていた。中には何だか分からんコスプレも……。 ところで「ワンダーフェスティバル」では以前から「ガメラシリーズ(リメイク版)」の専用ブースを設け,劇場公開前の情報や実物のガメラやレギオン,最新作「ガメラ3完結編」に登場する最強の敵イリスを展示し熱心なファン達の注目を集めていた。 また,余談ではあるが,キャラクターTシャツで有名なコスパのブースでは,ガメラをはじめ,WebComicsで好評連載中の「Cat Shit One」Tシャツも販売され多くの人が購入していた。 ここ数年異常に盛り上がったフィギュアブームも徐々に収束し,「エヴァンゲリオン」のような強い求心力(大ヒット)を失いつつあるガレージキット界ではあるが,そんな一貫性のブームで終わるほどガレージキットファンはもろくなかった。 「エヴァンゲリオン」大ヒットの影響で,購入者の裾のは広がり,キット自体のクオリティーや作り易さも急速に発展したのは歓迎すべきこと。 次回の「ワンダーフェスティバル」は8月8日に開催を予定している。 [佐藤 元&原 毅彦,ITmedia] |
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