1999年2月15日

SNKが「ネオジオポケットカラー」の

内覧会。中高生ユーザーを狙う

 エス・エヌ・ケイは2月15日,同社東京支社において流通やプレスを対象に,新携帯ゲーム機「ネオジオポケットカラー」(3月19日発売予定)の内覧会を行った。

「ネオジオポケットカラー」は,16ビットCPUを搭載し,4096色中146色の同時表示を可能にし,スペック的には競合のカラー携帯ゲーム機を大きく上回っている。実際にプレイしてみても,表示される画面はライバル機より奇麗で,しかも見やすかったぞ。

INFORMATION

エス・エヌ・ケイ
URL: www.neogeo.co.jp

 連続40時間のバッテリー駆動(単3アルカリ乾電池使用時)が可能なのも嬉しい。そして,昨年発売されたモノクロ機同様のグリグリ動く,方向レバーも健在だ。価格は8,900円。

 セガのDreamcastと連携することやソニー・コンピュータエンタテインメントの参入,さらにナムコのライセンス協力など話題がつきないネオジオポケットカラーだが,発売1年間で100タイトルのソフトがラインアップされるというから楽しみだ。

 今回の内覧会では,本体と同時発売されるタイトルを中心にデモが行われ,40台ほどのネオジオポケットカラーが自由にプレイできたぞ。

 Dreamcastと連動する「キング・オブ・ファイターズ R-2」は,ネオジオポケットカラースタート時の看板タイトル。メイキングモードによりオリジナルの格闘家を作り,育成して通信ケーブル(オプション)を使った対戦も可能だ。

 ほかにも簡単な操作が嬉しい「ポケットテニスカラー」(夢工房)やスロットの「ネオ・チェリーマスターカラー」,ケーブルを使った対戦が楽しそうな「どこでも麻雀」(ADK)などがプレイできた。

 いずれも,非常に画面が見やすいことが印象に残った。プレイも難しいことはほどんどない。ほかのラインアップを見ても,将棋やパズルなど,ライトユーザーにも気軽にプレイできるものが多い。

 説明員によれば,「小学生の間ではゲームボーイの人気がすごいが,もう少し上の中学生・高校生をメインにネオジオポケットカラーを販売していきたい」としている。従来のモノクロ機も並売されるが,今後カラーにシフトしていくことは間違いない。一足早くリリースされるバンダイの「ワンダースワン」とともに,携帯ゲーム戦国時代が幕を上げる。

 CMでもお馴染みの「I'm not BOY」のキャッチコピー通り,中高生に脱少年(BOY)を実現させることができるか? 3月19日を楽しみに待とう。ネオジオポケットのオフィシャルページはここ

[原 毅彦,ITmedia]

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