1999年4月20日

キヤノンがAIや3DCG使った

新メディアアート展を六本木で

 キヤノンのラボラトリーであるアートラボは5月27日〜6月6日,東京・青山のスパイラルガーデンにおいて,「第3回プロスペクト展 ウルティマ・ラティオ− 物語のカスケード」を開催する。

「ウルティマ・ラティオ− 物語のカスケード」は,ドイツの新鋭女性アーティストであるダニエラ・アリーナ・プレーヴェ氏が,昨年ヨーロッパで発表して好評を博したインタラクティブなメディアアート作品となる。

 このアートは,シェイクスピアの「ハムレット」のような文学作品や映画・神話などを題材に,心の葛藤を引き起こす有名なシーンが3次元グラフィックスで表現される。

INFORMATION

キヤノン
URL: www.canon.co.jp

 そして来場者が,その仮想空間の中で物語や葛藤の種類を選んでいくことになる。その選択肢に従って,AI(人工知能)が主人公の立場で心の深層の動きを映像や文字・音声・色の変化によって表現する,という仕組みだ。

 ユーザーは,意思決定の過程や心理認識など,普段意識しない部分をインタラクティブにたどることができるわけだ。

 キヤノンによれば,この作品はマルチメディアやAIを文学や演劇などと融合させる独創的なアイディアとして注目を集めているという。新時代のアートを体験しに,一度足を運んでみよう。入場は無料。

 詳細はキヤノンの告知ページ(写真)を参照のこと。


[ITmedia]

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