1999年5月21日

ああ,あの曲をもう1度!

テクノ歌謡は懐かし恥ずかし

 YMOの世界的な成功は一連のテクノポップブームを巻き起こした。それはロンドンを中心としたダンスシーンなどといったハイセンスな世界から,日本のお茶の間の歌謡曲の世界まで影響を及ぼした。

 今回Pヴァイン・レコードよりシリーズとして発売される「テクノ歌謡コレクション」は,そんなお茶の間で耳にしたテクノ調の歌謡曲をセレクトしたオムニバスアルバムだ。監修にモダンチョキチョキズの矢倉邦晃氏を迎え,単なるテクノ調の曲にとどまらず,さまざまな解釈で「これはテクノだ」と思える曲を取りそろえている。

 第1段は「ポリドール編『ハートブレイク太陽族』」と「東芝EMI編『デジタラブ』」の2タイトル。子門真人が歌う「スターウォーズ」,一世を風靡した清志郎&龍一の「い・け・な・い ルージュマジック」やNHKのみんなの歌で流れた「コンピューターおばあちゃん」などなど,懐かしい人には懐かしい,初めて聴く人には新鮮な曲ばかり。しかもちょっと恥ずかしいというのがポイントだ。

 ソレ系の人にはちょっと堪らないシリーズのはず。このテクノ歌謡コレクションは今後月に2タイトルのペースで8月25日分まで発売が予定されているので,しばらくは店頭を要チェックだ。

 

ポリドール編「ハートブレイク太陽族」
子門真人「スターウォーズ」:忌野清志郎+坂本龍一「い・け・な・い ルージュマジック」:早見優「キッスは殺しのサイン」:E.S.ISLAND「テクテク・マミー」ほか

東芝EMI編「デジタラブ」
フィーバー「デジタラブ」:羽賀研二「ネヴァーエンディング・ストーリー」:ヒカシュー「パイク」:マジカル・パワー・マコ「フレッシュ・ベジタブル:酒井司優子・坂本龍一「コンピューターおばあちゃん」ほか


[櫻井 義弘,ITmedia]

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