1999年6月15日

デジタルコンテンツの新流通管理システム

セガの次世代ゲーム機にも採用?

 日本コロムビア,セガ・エンタープライゼス,日立製作所は6月15日,平野デザイン設計と共同で,デジタルコンテンツの流通および権利管理システムの開発を開始したと発表した。対象となるデジタルコンテンツには,セガの将来のゲームマシン用ソフトも含まれる。

 このシステムの導入により,ユーザーは好きなコンテンツの分の費用を支払うことで,暗号化されたDVD-ROMなどデジタルメディアに収録されたもののうち,必要な部分だけ暗号を解除できるようになる。

 さらに,店頭やインターネットを通じ,手持ちのDVD-ROMに収録されたコンテンツを追加利用するための暗号解読鍵を入手することも可能だ。

 コンテンツに対する支払は,電子決済および現金決済(これはカードが持てない子どももゲーム購入などで利用できることを考慮)の両方が利用できるという。

 今回発表されたシステムは,DVD-ROM,GD-ROMなどのデジタルメディアにチップを埋め込み,コンピュータやゲームマシンに接続(内蔵)されたリーダー/ライターチップの情報を読み書きする。これで,コンテンツの識別やコンテンツごとの暗号解読鍵,使用条件の設定などの記録を管理する。

 このシステムは実用化に向け,8月から実証実験が開始される見込み。また,この実験でもDreamcastが20台も導入され,テストが繰り返されるが,「実際にこのシステムを採用するのは,将来のゲームマシンとなるだろう」(セガ)とのこと。

 この発表の詳細は,6月25日発売の「ドリームキャストマガジン」にも紹介される予定。注目せよ!

[原 毅彦,SOFTBANK GAMES]

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