1999年7月13日

あの問題作「レリクス」が

13年ぶりに復活

 うわぁ,懐かしい! オールドPCゲーマーなら思わずそう叫んでしまいそうなこの「RELICS The recur of "ORIGIN"」。それもそのはず,なんと13年ぶりの再登場なのだ。

 当時,レリクスは圧巻のオープニング,クリスタルキング作曲による素晴らしいサウンド,そして斬新なゲームシステムと謎に満ちたシナリオで話題をさらった名作だ。

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ボーステック
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 まず凝ったパッケージを開けると,中には起動方法と基本的なキー操作方法,そして簡単なバックグラウンドだけが書かれたマニュアルが入っているだけだった。ゲームを起動した後もいったい何をすればいいのか,皆目見当もつかない。「ストーリーは? 目的は? 果たしてこの行動は正しいのか?」つねに自分にそう問いかけながらプレイしていた記憶がある。

 ゲームシステムも戦闘で倒した相手に乗り移り,その乗り移った相手のステータスを引き継いで先に進む。そしてヒットポイント表示もメーターなど無く,画面にレイアウトされた脳髄の色でキャラの状態を把握する,なんてものだった。

 今回,カムバックを果たす新レリクス「RELICS The recur of "ORIGIN"」は,現在の技術を取り入れた意欲作だ。内容は完全リメイクで新たなシナリオ,新たなシステムが用意されている。サイドビューだった画面は斜め見下ろしのクォータービューとなり,キャラクタは全て3DCGで作成され,それぞれのキャラが400にもおよぶアニメーションパターンで動きまわる。またストーリーの要所にはムービーが挿入され,雰囲気を盛り上げているようだ。

 海中から突如として浮上した神殿を舞台にRPGともADVとも違う,独特の展開で進んだストーリー。今回は前作では謎であった主人公の生い立ちなどが明らかになるとのこと。乗り移ったキャラによって異なってくるマルチエンディングなど,今回もまたレリクスの全貌を知るには多くの想像力と知略が必要なようだ。

 さて,この「RELICS The recur of "ORIGIN"」だが,発売は1999年10月15日予定。価格は8800円でWindows95/98用となっている。まだ少々先の話だが,オールドファンも知らなかった人も,ちょっとチェックしておいて欲しい。

(※画面は開発中のものです) (C)1999 BOTHTEC

[櫻井義弘,SOFTBANK GAMES]


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