1999年7月14日 怒涛のバイオレンス！ 「Kingpin: Life of Crime」 　Kingpin − ボーリングの5番ピン。つまり一番手前の先端に位置するピンのことだ。これが転じてキーマン，重要人物，そしてスラングとしてボスといった意味となる。 　この「Kingpin: Life of Crime 」は3Dアクション・シューティング，つまりQuake系のゲームだ。ストーリーモードではスラムの中でも最低の最低，どん底の地位からやがてマフィアのボス（Kingpin）へとのし上がって行くというもの。つまりLife of Crime，犯罪の人生を歩むのだ。薄汚れたシャツを着ていたあなたは，やがてイタリアンスーツに身を包んだKingpinとなるのだ。 INFORMATION P&A URL: www.panda.co.jp 　さてこの「Kingpin: Life of Crime 」だが，グラフィックエンジンはQuake IIのQuakeGLを大幅に改良したものだ。そのグラフィックのクオリティはゲームを超え，むしろ芸術的ともいえる。そして敵を攻撃したときのリアクションがちょっとキレてる。かなりヤバイ。さすがに米国では年齢制限を設けただけのことはある。火炎放射器で燃え上がる人，ショットガンでボロボロになった体，などなど，思わず目をそむけてしまいそうになる。 　ゲームのシステムにも，ダメージを受けた部分でキャラクタの行動，動作が制限されたりと，攻略もかなり臨機応変に対応しなければならないようだ。登場するCPUキャラも単なる的ではなく，かなり高度な動きを見せてくるので，これまた攻略のしがいがありそう。そしてシナリオモードではアイテムの売買や，登場する人物との会話，またバイクを盗んだり電車に飛び乗ったりと，従来のこういった3Dシューティングにはない，インタラクティブ性も与えられている。 　ネットワーク対戦の機能ももちろん用意されているので，シナリオを終えた後も，クオリティの高いグラフィックで存分に人対人の戦いが楽しめることだろう。しかし，画面に見とれている暇なんかは無いことだろうが……。 　「Kingpin: Life of Crime」は7月16日にWindows95/98/NT4.0対応，8800円で発売だ。P&Aのサイトではデモ版のダウンロードも行えるので，とにかくそのクオリティを確認して欲しい。ただし105MBもあるので注意。ちょっとキツイというならば，同サイトにムービーも用意されている。 (C)1999 P. & A.,Inc. [櫻井義弘，SOFTBANK GAMES]
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