1999年7月31日

QuickTime 4利用の岩男潤子コンサート

ネット配信実験のシステムは?

 既報の通り,ポニーキャニオンは7月31日,岩男潤子さんのコンサート(写真)のもようを,インターネットライブ中継した。いち早く最新映像配信技術・QuickTime 4を利用した配信実験として,さまざまな業界から注目を集めていたようだ。

 コンサートのステージ裏には,Macintoshをはじめとする数々のハードウェアが運び込まれていたぞ。スタッフもリハーサル段階から,最終チェックや最適な配信のための設定に追われていた。

INFORMATION

ポニーキャニオン
URL: www.ponycanyon.co.jp

 コンサート会場の品川インターシティホールで,マルチカメラ,マルチオーディオにて収録されたコンサートの映像・音声は,スイッチング・ミックスされ,会場の2台のPowerMacに入力。このPowerMacには,QuickTimeエンコード用ソフト「Sorenson Broadcaster」が動作している。

 ここで,それぞれ28Kbps&33Kbpsモデム用,56Kbpsモデム&64K ISDN用に圧縮された信号は,会場からINSネット2本を介して,インターネット配信ソフト「QuickTime Streaming Server」が動作中のMacintosh Server G3に送り込まれていた。この映像・音声がみんなのパソコンまで届けられていたわけ。

 ちなみに前述のサーバは,1台でそれぞれ2000ストリームを作り出すことが可能だそうで,インターネット上で4000人が中継を同時に見ることができたことになる。さすが人気者の岩男さんだけに,かなりアクセスが集中したらしい。

 自宅のパソコンからこの中継を見ていたスタッフは,映像がキレイなのに驚いていたぞ。今後,この高画質がさらに注目され,QuickTime 4を使ったインターネットライブがますます活発化していくかも。

 さて,肝心なコンサートのほうだが,隙間なく埋まった2000人のファンを前に,岩男さんも大感激!大いに盛り上がったこのコンサートの様子は,来週掲載予定。お楽しみに!

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