1999年8月12日

ワンフェスが大きく生まれ変わる!?

「ワンダーフェスティバル1999夏」開催

 8月8日,東京ビッグサイトにおいて,海洋堂/ワンダーフェスティバル実行委員会が主催するガレージキットの祭典「ワンダーフェスティバル1999夏」が開催された。

 連日不安定な天候が続くなか,当日は快晴に恵まれ,全国各地からやって来たモデラー達が長蛇の列をなしていた。

 ワンフェスは,JAF・CONと同じく,プロ/アマチュアディーラーが制作したガレージキットを展示・販売することが主な開催目的だが,有名モデラーやガメラスタッフのトークショー,中古トイの販売やコスプレなど,直接ガレージキットに関心がなくても楽しめる企画が盛りだくさんなイベントとなっている。

 東館3館を使った会場は,7月20日行われたJAF・CON8と比べても相当に広く,端から端まで見て回るには相当体力が必要だ。しかも,いわゆる壁沿いに大手ガレージキット制作ショップや企業が軒を連ね,一週間後に控えた夏コミを彷彿とさせるいわば“プレコミケ”な様相を呈している。

 実際,これら大手の販売ブースを覗いていると,「実際の販売は,夏コミ企業ブースで行います」とか「秋のゲームショウでお会いしましょう」とか,お披露目的に展示を行っている所が多かった。その一歩でもちろん,「ワンフェス会場にて先行販売」「JAF・CONで落ちたモノ出ています」といった所もある。この辺りJAF・CON→ワンフェス→夏コミ→ゲームショウと夏のイベントが横に繋がっていることを強く感じさせる。

 イベントが大きなれば,問題が出ない訳にはいかない。今回も,開場直前に人気ブース前に列が出来てしまい,ワンフェス実行委員会が列を解散させるなど積極的な行動に出て,予定通り開場できないな等の問題がおこった。暑い中,朝早くから並んだ一般入場者を大切にしたい,ワンフェス実行委員会の意気込みが感じられた出来事だった。これはコミケ等と同様巨大化したイベント特有のハプニングだろう。いずれにしても対策は今後の重要な課題だろう。

 前回出展し,あっと言う間に売り切れとなったMK.k.(旧SF3D)シリーズを販売するブースには,1/1スケールのファイアーボールが展示されていた。価格は何と300万円!まさに究極のガレージキットと言ったところか。

 オラタンシリーズも数多く出典されていた。どこのブースでも,多くの機種がラインナップされいるのが印象的だった。しかし,細かい塗り分けが物凄く大変そうだだっぞ。

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