1999年9月2日

任天堂とコナミが新会社設立

インセンティブ制度も導入!

 任天堂とコナミは9月2日,携帯電話と連携する新携帯ゲーム機などのソフトを開発するための合弁会社「モバイル21」を設立することで合意したと発表した。

 この合弁会社は,当初資本金3億円で,10月中旬に設立予定。出資比率は,任天堂50%,コナミ50%でスタートする。両社からの出向社員を中心に,外からも人材を募集。約100名程度の社員となるという。社長は未定だが,コナミ側から選出される予定だ。

 注目されるのは,広く優秀な人材を集めるため,株の30%を枠として設定し,クリエイターらに株式によるインセンティブを付与する計画だということだ。2001年中には株式公開を行いたいとしている。

 任天堂では,2000年4月にゲームボーイカラーと携帯電話&PHSを接続する専用アダプタを発売するが,今回の新会社はこれに対応する通信ゲームを発売する。

 また新会社は,任天堂が2000年8月にリリース予定の新携帯ゲーム「ゲームボーイアドバンス」用,およびドルフィン(仮称)のソフトも開発するという。

 発表会に出席した任天堂の取締役社長・山内溥氏は,「今後のゲーム市場を発展させていくには,開発費を抑えながらも完成度の高いゲームを創ることだ。今回の新会社は,こうした新しいゲーム業界のあり方の見本となるような展開を目指す」と話す。

 一方,コナミの取締役社長・上月景正氏も「新会社は,インセンティブという展開を生かし,優秀なクリエイターを集めたい」としている。

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