1999年9月16日

CEDECのオープニングセミナーで

CESAがネットビジネスにテコ入れ

 本日開幕した「CEDC TOKYO 1999」。最初のプログラムである「CESAスペシャルミーティング」は,先日発表された「CESAネットワークイニシアチブ」を中心にしたセミナー。

 壇上に上がったCESAのネットワーク部会の面々は,日本が世界と比較してPCゲーム,ネットワークゲームの人気が低いことを挙げ,これらの市場の本格的な立ち上げと活性化を狙うために「CESAネットワークイニシアチブ」を設立したと説明。

 具体的には,ポータルサイトを立ち上げる。CESAによれば,「ユーザー側がたくさんのゲームメーカーのサイトをブックマークするのではなく,われわれが”玄関サイト”を提供することで,ユーザーの面倒を避ける」としている。

 実際のビジネスそのものは,このポータルサイトからリンクしている各社のページなりで,ゲーム販売などを行う。ビジネスそのものは各社に委ねられることになるわけだ。

 ただ,その課金に関しては,不安や面倒臭さが伴う。そこで「CESAネットワークイニシアチブ」は,NTTグループと提携し,課金インフラを整備していく。クレジットカードやコンビニでの支払,さらに電子マネーなども利用できるようにするという。

 従来は,個々のメーカーが独自に課金に取り組んで来たが,CESAという大きな団体での契約になれば,ユーザーも,カード会社なども,より安心してネットゲームをプレイしたり,インターネットを利用した通販なども行えるわけだ。

 CESA曰く「今回の事業は,各社がビジネスを行うための入口の準備と,課金などの環境整理お手伝いを行うもの」とまとめた。

「CESAネットワークイニシアチブ」のサービスは,年末の開始を予定。このサイトでは,ロビー機能の提供や,ゲームグッズの物販なども行っていく計画だ。


[原 毅彦,SOFTBANK GAMES]


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