1999年9月16日

CEDEC TOKYO 1999

3DCGの未来が見えた

 「CEDEC TOKYO 1999」で,「PCの最新3Dグラフィックス処理性能とゲームプログラミング技術」と題したセミナーが行われた。

 講師は,株式会社ナムコ研究開発部の岡本征史氏。PCの3D処理についての概論から話が始まり,現在のハードウェアでサポートされている機能などについて解説が行われた。

 次に,PCの3Dグラフィックに欠かせない3DグラフィックスアクセラレーターカードとDirectXやOpenGLなどのグラフィックスライブラリについて。アクセラレーターは,1997年のVoodoo登場時期から今年後半に発売予定の製品まで,3D処理性能についてスペックと動かすことのできる具体的なゲーム名(鉄拳2,レイジレイサーなど)を上げて解説した。

 PCゲームの開発に使用されるDirectX,OpenGL,Glideといった主なグラフィックスライブラリの特徴と,DiretX8を中心に来年以降についての展望などを語った。

 その後,ゲームプラットフォームとしてのPCについての考察,PCのグラフィックスの特徴,さらに近未来の姿などが示された。岡本氏は,ゲームプラットフォームとしてのPCの開発上・販売上の利点をあげ,最新の機能を使いこなしたゲームの開発・発売を期待すると語った。

 最後に,S3社のスタッフによる最新の3Dグラフィックスアクセラレーターのデモが行われ,テクスチャ圧縮や,バンプマップによる壁画の凹みまで表現した背景,複数のテクスチャを使用してのアニメーション処理などが紹介され,会場からはその美しさに驚きの声が上がっていた。

 DirectXについては,「3Dグラフィックス プログラミング最適化」をテーマにしたセミナーでマイクロソフト社マルチメディアテクノロジーグループの川西裕幸氏が,今月出荷予定のDirectX7のさまざまな新機能を具体的に解説。

 その他,3Dグラフィックスプログラミングに際しての留意点や,DirectX7のコマンドをあげての具体的な回避法などについて解説。こちらも参加者たちが熱心に耳を傾けていた。


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