1999年9月29日
NECは9月28日,大規模な構造改革を発表した(ZDNNの記事を参照)。主な構造改革の1つがNECホームエレクトロニクスの解体だ。 NECホームエレクトロニクスは,NECグループのコンシューマー向け事業の中核を担うメーカーで,TVやビデオのほか,いち早くCD-ROMをメディアとして取り込んだ「PCエンジン」や,PCとの連携をも意識した「PC-FX」(写真)といったゲームマシンなどをリリースしてきた('94年末のPC-FX登場時の記事)。 NECのリリースによれば,ここ10年の間に不採算部門である家電事業から段階的に撤退。PC用ディスプレイ,CD-ROMドライブ,さらにはプロジェクターなどの情報機器を中心とした事業に転換を行っていた。しかし,台湾メーカーなどの世界的な進出による市場競争の激化を乗り切るために事業の再編を図ることになったという。
さらに,プロジェクターやワープロなどの事業は,2000年1月に映像ヒューマンインタフェース事業を担当する新会社を設立し,引き続き展開していく予定。ゲームマシンの保守サービスなどは,この新会社(名称は未定)が担当することになるという。 [原 毅彦,SOFTBANK GAMES] |
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