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日立、新「ALIS」採用の55V型プラズマTV「WOOO」

» 2004年01月22日 16時26分 公開
[ITmedia]

 日立製作所は1月22日、「WOOOシリーズ」新製品として、55V型プラズマTV 2機種と、TVと組み合わせて使うチューナーユニット「AVステーション」4機種を3月上旬に発売すると発表した。TVには新開発の「e-ALIS」パネルを採用して輝度や画素数を高めた。AVステーションにはHDDレコーダー内蔵タイプもラインアップした。

photo W55-P5500S+AVC-HR5500(左)と、W55-P5500U+AVC-HR5500

 TVはチューナーを搭載せず、AVステーションと組み合わせて使う。スピーカーをサイドに備えた「W55-P5500S」と、下部に配した「W55-P5500U」の2機種で、価格はそれぞれ107万円。

 新開発のパネル「e-ALIS(extended ALIS)」(関連記事を参照)を採用した。奇数ラインと偶数ラインを交互にアドレスした後、全ラインを一斉に発光して映像を表示する方式。輝度1000カンデラ/平方メートルを高め、画素数も105万画素(1366×768ピクセル)ときめ細かな表示が可能になった。

 e-ALISは前面板に従来のALIS方式の共通電極構造を採用、背面板はこれまでの「ストライプリブ構造」から「格子状リブ構造」に変更した。各セルのリブ(隔壁)を井ゲタ状にすることで蛍光体の塗布面積が増え、ストライプ構造よりも発光効率を高めたという。

 前シリーズ(関連記事を参照)から採用されている「新放電ガス」を利用して青色の純度を向上させた。美しい白色の再現が可能だとしている。

 外光の反射を低減する「アンチリフレクションフィルム」を装着した。

 リモコンで本体の向きを左右に動かすことができる「リモートスイーベル」機構を搭載した。同機構の搭載は50V型以上のTVとしては業界初だという。

 スピーカーは強力なマグネットを2個使用したダブルマグネット・ダブルウーファー型。パワフルな低音を再生できるという。ツイーターにはPEI(ポリエーテルイミド)を一体成形した「高精度バランスドーム型振動版」を採用し、濁りのない高音が得られるとしている。

 サイズはP5500Sが155.4(幅)×94.4(高さ)×40(奥行き)センチで、重さは78.7キロ、P5500Uが139.4(幅)×104.9(高さ)×40(奥行き)センチで、重さは79.5キロ。

 AVステーションは、HDDレコーダーと地上アナログ、地上/BS/110度CSデジタルチューナーを内蔵した「AVC-HR5500」(23万円)、地上アナログ、地上/BS/110度CSデジタルチューナーを搭載し、インターネット接続が可能な「AVC-HW5500」(19万円)、地上/BS/110度CSデジタルチューナー内蔵「AVC-H5500」(15万円)、地上アナログチューナーのみの「AVC-5500」(8万円)の4機種。

 それぞれ、独自の高画質化技術「アドバンスとDIPP」を搭載したほか、受信状態に応じてノイズを軽減する「ダブルオートノイズキャンセラー」や、デジタルノイズリダクション回路も搭載して高画質化した。

 HR5500は、160GバイトのHDDを内蔵し、最大14時間のHDTV映像を録画できる。SDTVなら最大205時間(EPモード)の録画が可能。

 HW5500は、リモコン操作でインターネットに接続でき、電子メールの送受信も可能。

 それぞれ、SDメモリーカードスロットを装備した。D4端子やD-Sub15ピン端子、IEEE 1394端子も備える。

 サイズは、「HR5500」が43(幅)×10.5(高さ)×33(奥行き)センチで、重さは6.9キロ。「HW5500」「H5500」「5500」のサイズは共通で、43(幅)×8.5(高さ)×24(奥行き)センチ。重さは「HW5500」と「H5500」が3.9キロ、「5500」が3.4キロ。

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