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ヤマハ、家庭用のハイエンドDLP/液晶プロジェクター

» 2004年02月19日 20時18分 公開
[ITmedia]

 ヤマハは2月19日、家庭用プロジェクター2機種を発表した。DLPプロジェクター「DPX-1100」は3月中旬に発売。オープン価格で、実売予想価格は110万円前後。液晶プロジェクター「LPX-510」は3月中旬発売で50万円。

 「1100」は2002年に発売した「DPX-1000」の後継モデル。光の利用効率を高めたDMDチップ「HD2+」を採用した。パネルサイズは0.8インチ、解像度は1280×720ピクセル。光学系も新設計してコントラスト比は4000:1に高めた。輝度は800ANSIルーメン。

 カラーホイールは、従来のRGB 6セグメントにグリーンセグメントを追加した7セグメントタイプを新開発。高純度な緑を表現可能になったのに加え、階調表現力も向上した。各色のバランス調整も行って実用的な明るさを従来より3割高めている。

 レンズは新開発の1.6倍ズーム。3−4.8メートルの距離から100インチサイズのディスプレイに投影可能だ。異常分散ガラスを従来モデルの倍に増やして色収差を大幅に改善させたという。3段階に切り替えられる電動式光学絞りを搭載した。レンズシフトやズーム、絞りなど光学系の制御はすべてリモコンから行える。

 10ビットA/D変換回路を内蔵した。米Faroudjaのエッジ/ディテールエンハンス機能「TrueLife」を搭載し、SD信号(480i/p、576i/p)再生時もよりシャープな映像を再現できる。

 画質調整機能は、WRGBYCM 7軸の色度値やゲインを個別に指定できるモードや、色温度とRGBのバランスを保ちながら調整できるモードなどを備える。

 HDMI入力端子(関連機器を参照)を備えた。同社によると、同端子の搭載はDLPプロジェクターとしては初。D4、S映像、コンポジット、コンポーネント端子なども装備する。

 駆動音は28−34デシベル。サイズは495(幅)×192.6(高さ)×465.4(奥行き)ミリで、重さは13.8キロ。

 「510」は、1280×720ピクセルの0.7インチTFTパネルを備えた液晶プロジェクターで、2002年に発売された「LPX-500」の後継機。

 光学系を新開発し、輝度は1000ANSIルーメン、コントラスト比は1200:1に高めた。「カラーバランス調整フィルター」を装備してより深みのある色が再現できるようになったという。

 10ビットA/Dコンバーターを搭載した。3次元Y/C分離回路や3次元ノイズリダクション回路で高画質化している。米Faroudjaの輪郭補正技術「DCDi回路」を搭載した。

 レンズは1.5倍ズーム。最短3メートルの距離から100インチ画面に投射可能だ。レンズシフト機能を備え、画面位置を上下1.5画面分、左右1画面分移動できる。

 ピクチャーモードは「シネマ」「ブライト」など6種類をプリセット。色温度の調整や、RGB独立可変のカラーバランス調節も可能だ。ランプの明るさも6段階に調整できる。

 HDMI入力端子を備えたほか、D4端子、S端子、コンポジット端子などを備えた。

 駆動音は27−34デシベル。サイズは440(幅)×137(高さ)×321(奥行き)ミリで、重さは6.3キロ。

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