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「SoftEther」が商用化へ 三菱マテがビジネス展開

» 2004年03月01日 16時17分 公開
[ITmedia]

 三菱マテリアルは3月1日、登大遊氏が開発した仮想LAN構築システム「SoftEther」の商用版を8月に発売すると発表した。従来通りフリーウェア版も開発・配布を継続する予定としている。

 同社は登氏と販売・製品化に関する独占契約を結んだ。今後、SoftEtherの特徴を活かしつつ、電子証明書による認証システムの導入やユーザー管理機能、アクセス制御機構の拡充などでセキュリティ・運用管理機能を強化した商用版「SoftEther CA」を開発、8月に発売する計画だ。

 また同ソフトとICタグと連携させたSCM(Supply Chain Management)「M2S dataTube」も開発する。例えば複数の工場や店舗を通過するICタグでデータを自動的に収集、在庫などを一元的に管理し、指示をPDAに配信するといったことが可能になる。

 6月に開かれる「設計・製造ソリューション展」(東京ビッグサイト)に出展する予定。パートナーも募り、同ソフトを活用したビジネス展開を進める。

 SoftEtherは筑波大学に在学中の登氏が開発したソフト。ネットワークカードとハブをソフトウェア的にエミュレートすることで仮想ネットワークを構築、通信を可能にする。

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