ブロードバンドは、「ギャルゲー」の可能性も広げるものらしい。
BIGLOBEは4月から、PC用美少女ゲーム「Let's 浜茶屋〜恋のバトルビーチ〜」を販売する予定。経営シミュレーションの要素と、恋愛アドベンチャーの要素を組み合わせた、自社開発の作品だ。ソフト本体をオンライン配信することで、価格を2000円台にまで抑えている。
開発も大詰めを迎えた今、担当者であるNECのSOHOソリューション事業部、第二モバイルサービス部ゲームデベロップメントチーム主任、伊藤博人氏に、事業の狙いなどを聞いた。
Let's 浜茶屋では、主人公は「宝ヶ浜」海岸に住む高校生となり、幼なじみの4姉妹と海の家「浜茶屋」経営に取り組む。海辺にいるライバルたちと、HEX(6角形の区画)型陣取り合戦を行い、売上を競うシミュレーションゲームとなっている。
一方で、恋愛アドベンチャーの要素もある。ゲームでは随時イベントが発生し、主人公と4姉妹のいずれかのキャラクターの間で、恋愛が展開される。夏の終わりには、浜茶屋の売上順位が確定するとともに、4姉妹との恋愛結果も出る仕組み。両方の結果は、連動しているという。
伊藤氏は、恋愛シミュレーションである以上、ポイントとなるのは「音声データ、絵素材だ」と話す。
ただ、ゲームソフトをオンライン配信する以上、それほど大容量のデータを扱うことはできない。ここが苦労した点だったようだ。
「キャラクターに色づけする際、圧縮のかかりやすい色の塗り方をするなど、工夫した。最終的には、300Mバイト程度のファイルに収めた」
絵素材、音声は要所要所に入れていく構成で、ユーザーに不満を感じさせないよう配慮したという。
オンラインとゲームの組み合わせといえば、MMORPGのように随時ゲームをアップデートし、月額課金を行う、というシステムも考えられる。
だが伊藤氏は、そうした運営方式では、運営費用もかさむと話す。ゲームプログラムがネット配信できるサイズにまとまると分かった時点で、「追加シナリオのダウンロード」などがない、売り切り配信でいけると判断したという。
もっとも、気になるのはP2P交換ソフトなどの存在だ。
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