「Let's 浜茶屋」では、なまじファイルをコンパクトにまとめたために、違法コピーによってソフトがまるごと交換されてしまう危険性がある。
このため、著作権保護の部分には気を使っていると伊藤氏は話す。「バイナリファイル自体をエンクリプティングしてしまうか、それともファイルにアクセスするキーを用意して、このキーを注意深く扱うのか。どのレベルの対策を講じるか、検討しているところだ」。
BIGLOBEでは、ほかのゲームメーカーが開発したソフトを紹介し、課金インフラを提供するなどして、収益を上げている。なぜ今回、わざわざオリジナルゲームの開発に踏み切ったのだろうか。
伊藤氏は、前者はローリスク・ローリターン、後者はハイリスク・ハイリターンのビジネスモデルだと話す。「(自社開発の場合)確かに製作費はかかるが、流通まで一手に握って展開すれば、利益も大きい」(同氏)。両方を混在させることが重要、と判断したという。
同氏はまた、「BIGLOBEとしては、(美少女ゲームの開発・配信は)それほど例がないかもしれないが、NECとして見れば、PCエンジン時代からのノウハウがある」と説明する。
新しいことに一から取り組む……というわけではなく、かつて手がけたことを、ブロードバンドという新しいインフラで試みるだけとした。
最後に、ゲームに登場する4姉妹のうち、どのキャラクターが人気が出そうか、伊藤氏に分析してもらった。
同氏は、やはり1番人気は次女の「汐里渚」(17)ではないかと予想する。空手二段の腕前で気が強く、主人公をよびすてにするというキャラクターだ。主人公の幼なじみで、年齢も近いため「本命」として認識されやすい。
ただ、次に人気が出るのは4女の「汐里みさき」(10)ではないかとも。少し甘えん坊でわがまま、ドジな面もあり、失敗も多いというキャラクターだ。主人公のことは、「お兄ちゃん」と呼んで慕っているという。
伊藤氏は、近年の傾向として、ユーザーの美少女キャラクターの好みは多様化する傾向があるとも付け加える。ゲームとしては、細分化するニーズにどう応えるかが重要、とのことだった。
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