これは驚いた。いままでのロボットは、片足で1段上がって、反対の足が追いついてという上り方をしてきたのだけど、ARIUS2は、両足が変わりばんこに1段ずつ上っていく(片足に着目すれば2段ずつ上がる)上がり方をしてきたのだ。人間と同じ上がり方だ。当然速い。
しかし、てっぺんの橋を渡るあいだにすこし右にずれてしまう。そのまま下りていくが、やはり、階段の右側に外れてしまった。やり直すが、やはり同様。残念。
今回、こうじさんは戦闘服ではない。私服だ。マジンガアは腕を前方につきだして(*2)、右足先行で1歩ずつ上っていくのだけど、やはり4段目から頂上に行くところで転倒。
会場の注目を集めたのは試技後のインタビューだ。こうじさんがマイクを受け取ると、マジンガアも受け取る(ポーズを取る)。こうじさんがマイクを構えるとマジンガアも構える(マイク持ってないけど)。マスタースレーブで会場大うけ。
第5回ROBO-ONE優勝ロボットだ。高い運動性能を誇るロボットであり、期待も高まる。足を階段用のものに履き替えての登場だ。
右足先行で着実に上っていくが、頂上の橋の上でいきなり倒れる。いったいどうしたんだと思ったら、操縦者から「混線している」とのクレーム。選手控え室と競技場とは2階を隔てているのだけど、それでも、こういうことは起きるのだろう。クレームが認められて再試技。
着実に上り、こんどは無事橋を通過して、下りに入る。ちょっと恐る恐るという雰囲気だけど、無事下りてきた。時間は1分43秒。さすがに走りぬけるわけにはいかなかったか。
第5回ROBO-ONEでは、ロボコンマガジン5冊重ね上りを見せてくれたヨコズナグレート不知火だ。階段上りは得意だ、きっと。
彼も、ARIUS2同様、人間型階段上りを見せてくれた。そういえば、この2つは片足屈伸ができるロボットだ。人間上りにはあれが必要なのだろうか(*3)。
下りるときのひざのバランスの取り方も見事だ。速度も速い。結果、1分13秒でクリア。大会新記録で優勝。インタビューに答えて「前田さんがいなかったのが残念だ」と。
中央に置かれた扉を開けて向う側に行こうというもの。扉にはごく普通のドアノブがついていて、開けるためにはこれを回さなければいけない。ドアノブの位置を確認して、そこに手を持っていって、ノブを着実に回して、扉を押し開ける(あるいは引き開ける)という作業が必要になる。また、通り抜けた後は、ちゃんと(カチャンと音がするまで)扉を閉めてくること。制限時間は3分。
前回までは、バトル用のリングのうえに扉を置いていたが、今回からはリングと同じ材質のパネルのうえに扉が置かれるようになった。
その前回の大会では、韓国のMYROが、はじめてミッションをクリアしたのだけど、そのロボットは今回は登場していない。
参加したロボットは6台。
Metallic Fighterは、Stairsにも出たのだけど、1段上ったところで転んでしまっていた。さて、Doorsではあえて普段の手のままで出場するというポリシーを見せてくれる。多くのロボットは、ドアノブを回すための特殊な手に交換して登場するのだ。しかし、残念ながらドアノブに対する位置あわせが上手くできず、時間切れ。その後、位置合わせがちゃんとできればドアを開けられるところを見せてくれただけに残念。
マシンガアは、右手を漏斗状のものに変えて登場。内側にはゴムが貼ってあり、ぐっと押し込んでひねればドアノブを回せるというもの。
ドアノブのところに手を持っていく位置合わせは、マスタースレーブの得意とするところだ。しかし、ドアノブが回ってくれない。ドアノブが固いのか、滑りやすいのか、押し込む力が足りないのか、いずれにしても空回りしてしまうようなのだ。控え室で練習しているときにはうまくいっていたようなのに。そういうするうちに時間切れ。
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