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地上波、DVDからハイビジョンまでを破綻無く。FORIS.TV「SC23XA1」レビュー(1/4 ページ)

» 2004年03月09日 20時13分 公開
[本田雅一,ITmedia]

ナナオから四度目の驚き

 “ナナオ”というブランドは何度も筆者を驚かしてくれたブランドだ。

 最初の驚きは日本でやっとWindows使われ始めたWindows 3.0Aの時代。個人輸入で入手したFlexScan 560iに映像を映し出したとき。当時としては大型だった17インチサイズのトリニトロン管に映る高精細で安定したグラフィックスは、今でも鮮明に目に焼き付いている。画質、操作性、それに品質感も含めて“驚き”だった。

 次の驚きはFlexScan F980iを入手したとき。既に時代は液晶ディスプレイへの流れがハッキリと確定し、高品質なブラウン管の確保も難しくなりつつある時代。最新の回路技術をもってコンシューマーが気軽に購入できるディスプレイとしては最高の画質と言えた。何より実勢価格が安価でありながら、よくぞここまで製品を追い込んでいるものだと感心したことを憶えている。この製品が高品質だったおかげで、筆者の液晶ディスプレイ導入は1年以上遅れてしまったほどだ。

 しかしテレビ内蔵液晶ディスプレイのGAWIN M-10は、別の意味で驚かされてしまった。確かに当時の液晶テレビとしては高画質で、その上、D端子も備えていたのだから、AV指向の強いユーザーには興味深い製品だったかもしれない。だがパソコンにテレビ機能が内蔵されるのが当然の時代、高画質テレビにもなる液晶ディスプレイというコンセプトに疑問を持たざるを得なかった。テレビとしての画質はなかなか良いのに惜しい、という少し後ろ向きな驚きである。

 ところが今回のFORIS.TV「SC23XA1」。正直に言えば、筆者は液晶テレビというものが好きではない。いや、好きではなかったと言うべきか。ところがFORIS.TVは、液晶テレビトップクラスの高画質を実現している。階調の破綻が見られず、立体感があり、色調も滑らかで豊か。これならばブラウン管から取り替えても違和感がない。これが一番最近の“驚き”だ。

FORIS.TV「SC23XA1」
主電源は右側面にある
インタフェースをうまく隠すようになっている後部
各種接続はスライド式のカバーを上げて行う

地上波、DVDからハイビジョンまでを破綻無く

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提供:株式会社 ナナオ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2004年12月31日